元検察官・郷原氏、裁判所にとってホリエモンは「不良少年だった」

gouhara

 ライブドア元社長の堀江貴文被告が近く収監される見通しであることが2011年4月26日、明らかになった。ニコニコ動画では同日のうちに「緊急特番・ホリエモン上告棄却」を放送。田原総一朗氏、津田大介氏、上杉隆氏、山口一臣氏、東浩紀氏、郷原信郎氏ら、堀江被告と親交のある識者が出演した。元検察官で弁護士の郷原氏は「裁判所の判断はまさに情緒(感情の動き)そのもの。徹底して無罪を争った『不良少年』を断罪した」と述べ、今回の上告棄却に疑問を呈した。

 司会の津田氏は「一般の人がわからないのは、ライブドア事件の後も似たような事件が起きているのに、なぜ堀江氏だけが求刑4年で懲役2年6ヶ月の実刑判決なのか」と問いかけた。すると郷原氏は、「徹底して無罪を争った人間は他にいないからではないか」とした上で、第一審、第二審での堀江被告の「検察に対して突っ張って刺激する態度」が影響したとの見方を示した。その背景には、第一審、第二審を担当した弁護人が「堀江氏と(検察に対する姿勢が似ており)キャラが合いすぎていた」こともあったとし、最高裁では弁護人が代わったものの、「時すでに遅し」だったと述べた。

 裁判所のこうした体質について郷原氏は、「感情的に刺激すればそういうふうに反応する。裁判所はその程度のものですから」と語る。また、裁判所の判断材料の大部分は「被告が反省しているかどうか」であり、反発する態度をとる堀江氏は裁判所にとって「『不良少年』であったために断罪された」と話した。さらに、今回の判決で懲役2年6ヶ月の実刑が確定的になった理由として、「4年を求刑してきた検察の顔を立てるために、求刑の半分より多くした」と述べ、検察の求刑そのものも「めちゃくちゃ」だったが、裁判所の判決も「まさに情緒そのもの」と批判した。

◇関連サイト
・[ニコニコ生放送]津田氏の問いかけ部分から視聴 – 会員登録が必要
http://live.nicovideo.jp/watch/lv47850088?ref=news#25:55

丸山紀一朗

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