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【資料】復興構想会議「第1回検討部会」の文書一覧

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復興構想会議「第1回検討部会」資料より、指示系統

非公開でおこなわれている復興構想会議検討部会。20日の会議で使われた資料が公開されていますので、その一覧とざっくりとした要約を掲載します。詳しくはそれぞれの文書を読んでみてください。「復興構想会議」には、15人の委員で構成される「復興構想会議」そのものと、19人の有識者でテーマごとに議論する「検討部会」があります。今回のは4月20日におこなわれた「検討部会」第1回目の資料です。

非公開

●密室会議からの「提言」は傾聴の価値なし

「復興税」の話が報道では目立つ復興構想会議ですが、実際はどんな資料を使ってどんな議論がおこなわれているのでしょうか。日本のこれからを考える会議ということで、たいへん興味深いです。また、この会議の位置づけを決める法律もあとからつくられ、最終的には、実際の復興を担う「復興庁」もできるという話も出てきているようです。しかし疑問なのは、国の復興のためのグランドデザインや「復興税」などなど、たいへん重要に思える会議が密室でおこなわれているということ。議事録(当初発言者名は匿名とされるそうです)はつくられるとのことですが、できればネット生中継などを使ってわたしたち国民もライブで会議に立ち会いたいものです。それが無理でも、ビデオカメラによる録画をすぐに公開するなどのことは最低でもやっていただきたいです。非公開の閉じた会議で国の将来が決まっていくなど、あまりにおかしな話。本来であれば非公開が当たり前だと思う感覚の人は議論に加わるべきではないのでは。しかも増税も含む、復興財源についてもそこで語られているとのことです。国のプランづくりの方法として、果たしてこれは適切と言えるのでしょうか。復興構想会議から最終的に「提言」が出されるそうですが、そのようなプロセスで出された「提言」が、まかり通ってよいものでしょうか。

●復興構想会議「第1回検討部会」の文書一覧

第1回東日本大震災復興構想会議検討部会(平成23年4月20日)
議事次第
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shidai.pdf
配布資料

(資料1)「東日本大震災復興構想会議の開催について」(平成23年4月11日閣議決定)
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou1.pdf
(資料2-1)東日本大震災復興構想会議名簿
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou2-1.pdf
(資料2-2)東日本大震災復興構想会議検討部会名簿
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou2-2.pdf

要約:名簿など。

(資料3)諮問書「東日本大震災による被災地域の復興に向けた指針策定のための復興構想について」
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou3.pdf

要約:日本を再生させるために何が必要か自由に議論して欲しい。
※「諮問(しもん)」とは、有識者を集めた委員会に意見を求めること。

(資料4)第1回東日本大震災復興構想会議における議長提出資料
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou4.pdf

要約:国としての復興のための全体計画を作るのが任務。創造的な復興をおこなう。全国民的な支援と負担が不可欠なので、公債+復興税は必要。自粛をやめて積極的にイベントをやろう。クリーンエネルギー社会と高齢化社会の福祉を視野に街づくりを。6月頃に第1次提言を取りまとめる。

(資料5)東日本大震災復興構想会議検討部会運営要領(案)
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou5.pdf

要約:検討部会は非公開。会議は総理大臣が参集する有識者等により構成。

(資料6)今後の進め方について(案)
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou6.pdf

要約:会議の予定。現地視察の予定も。6月末めどに提言のとりまとめ。

(資料7)被災地の現状とこれまでの取組みについて
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou7.pdf
 (別添1)被災地支援の状況
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou7_1.pdf
 (別添2)原子力災害対策の状況
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou7_2.pdf
 (別添3)地震災害と原子力災害の指揮系統について
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/shiryou7_3.pdf

要約:被災地の現状。原発事故の状況ふりかえり。指揮系統について確認。

部会長提出資料
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/iio.pdf
飯尾潤さん 政策研究大学院大学教授

要約:日本はもともと改革を必要としていたので、復興とあわせて同時並行的に改革を。被災地域を世界の先進地域にする。

部会長代理提出資料
住民、コミュニティ、地元企業(団体)のパワーを引き出す復興を!
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/mori.pdf
森民夫さん 全国市長会会長、長岡市長

要約:中越地震等の経験より、理念と自治体の役割。(経験をベースとした貴重な提言であり、原本を読んでいただいたほうがよいと思います)

今村委員提出資料
東日本大震災の被害と教訓
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/imamura.pdf
今村文彦さん 東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター教授

河野委員提出資料
電力不足をいかに乗り切るか 料金引上げと使用権売買
河野龍太郎さん BNPパリバ証券経済調査本部長・チーフエコノミスト

要約:景気悪化の主因はサプライチェーンの寸断や電力不足による供給制約。総需要を刺激すると供給制約を強め、逆効果。行うべき政策は、復興支援とボトルネックの解消。復興の財源は「将来世代虐待」となる国債発行ではなく、「子ども手当や高速割引などの歳出見直し」と復興消費税の時限的導入によるべき。これはバラマキ回避につながる。

電力の従量料金の引き上げと電力使用権取引の導入を提案。電力の価格は市場メカニズムによって決められておらず、供給が不足しても価格が引き上げられていない。価格を引き上げることで節約意識を高め、電力不足を緩和できる。

大口需要家の削減目標を超える節電が可能な企業に関しては、余剰分の使用権を他企業に売却可能な制度とすれば、さらなる節電意欲へとつながる。

ソーラーパネルの導入を促す政策も必要。来年以降の電力不足による経済への悪影響も考えなくてはいけない。長期化すれば生産拠点をシフトする企業も出てくる。

神成委員提出資料
復興構想検討部会 における 科学技術の活用に向けた意見集約の提案
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/kaminari.pdf
神成淳司さん 慶應義塾大学環境情報学部准教授

要約:「復興構想に資する科学技術を広く世間から募集すること」を提案

竹村委員提出資料
復興構想委員会:第一回検討部会 基本理念提案骨子
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/takemura1.pdf
新しい東北、新しい日本――東日本大震災後の「コミュニティ・セキュリティ」デザイン
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/takemura2.pdf
竹村真一さん 京都造形芸術大学教授

要約:新しい都市デザイン・国土計画を考えよう。「もとの旧い体制の再建」ではなく、あらゆる面での社会の根本的なリセット(刷新)、いわば“新しい日本”の再設計が不可欠。エネルギー自給については小規模分散型の自然エネルギーの技術的成熟と急速な普及により、新たな展望を描ける段階である。

広田委員提出資料
被災地の現状と課題-岩手県を中心に-
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/pdf/kentou1/hirota.pdf
広田純一さん 岩手大学農学部共生環境課程学系教授

要約:岩手、宮城の災害の状況をたくさんの写真と共に解説。地形ごとの被害状況。復旧・復興に向けた課題。

以上です。

●参考リンク
東日本大震災復興構想会議
http://www.cas.go.jp/jp/fukkou/

カテゴリー : デジタル・IT タグ :
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深水英一郎(ふかみん)

記者:

見たいものを見に行こう――で有名な、やわらかニュースサイト『ガジェット通信』発行人。トンチの効いた新製品が大好き。ITベンチャー「デジタルデザイン」創業参画後、メールマガジン発行システム「まぐまぐ」を個人で開発。利用者と共につくるネットメディアとかわいいキャラに興味がある。

ウェブサイト: http://getnews.jp/

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