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ボタンを押して気軽にクリエーターを支援できる“ソーシャル・パトロン・プラットフォーム”の『Grow!』がサービス開始

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ブログの文章やイラスト、音楽、マンガ、ゲームなどの作品をウェブで公開しているクリエーターに、ユーザーが小額単位で任意のお金を払って支援できるサービス『Grow!』が4月12日に公開されました。

・ボタンを押して支援
『Grow!』は“ソーシャル・パトロン・プラットフォーム”というコンセプトのサービス。クリエーターは自身のウェブページに『Grow!』ボタンを設置して、ユーザーから支援を募ることができます。ユーザーは事前に100ポイントが1ドルの『Grow! ポイント』をPayPal決済で購入しておき、『Grow!』ボタンの1クリックで100ポイントを支払う仕組み。小額から気軽にクリエーターを支援することができます。ほかのユーザーに『Grow!』や『Twitter』経由でそのクリエーターを紹介したり、支持を表明する『POST』と呼ばれる機能もあります。


『Grow!』ボタンを設置したサイトを訪れると、『Facebook』の『いいね!』ボタンのように、ボタンとその右に数字入りのフキダシが表示されています。数字はユーザーが『Grow!』ボタンを押した回数。そのサイトを公開するクリエーターがどれぐらい『Grow!』ユーザーに支持されているのかが分かります。


『Grow!』に登録後、ログインしたユーザーがフキダシをクリックするとウィンドウが表示され、『Grow!』ユーザーの行動が一覧可能。「Grow!」は『Grow!』ボタンが押された回数、「Posts」は『POST』された回数、「Clicks」は、『Grow!』で生成した短縮URLがクリックされた回数を示します。このウィンドウ内で『POST』を投稿できるほか、『Grow!』ボタンを押したユーザーのアイコンが一覧で表示され、同じクリエーターを応援するほかのユーザーの情報を見たり、『Grow!』上でフォローすることができます。

・独自のソーシャルグラフを持つのが特徴

“ソーシャル・パトロン・プラットフォーム”と名づけられているとおり、フォローする、フォローされるなど『Grow!』自体がSNSとしての機能を持っています。SNSでの友人関係のつながりである“ソーシャルグラフ”を『Grow!』上で独自に形成できることがポイント。

『Grow!』のサイトにログインすると、自分が『POST』した情報、自分が『Grow!』上でフォローしたユーザーの情報がタイムラインとして表示され、それぞれの情報に「Grow」「POST」「Clicks」の数を参照することができます。『Grow!』上のタイムラインは基本的に、ユーザーがオススメしたいコンテンツに関する情報が集約されるため、雑多な情報が流れる『Twitter』と比べて、より精査された情報を集められるのが特徴といえるでしょう。

既存SNSのソーシャルグラフも利用できます。『Grow!』ボタンから『Grow!』や『POST』した情報は『Twitter』に投稿でき、自分の『Twitter』のフォロワーにコンテンツを紹介可能。自分がフォローしている『Twitter』アカウントで友人を検索する機能もあります。今後は『Facebook』との連携機能も提供される予定。

・コード1行で設置可能
『Grow!』ボタンを設置する方法は、クリエーターが自分のサイトに1行コードを貼り付けるだけ。現在はベータ運用中ですが、正式サービスではすべての『Grow!』ユーザーが自分用の貼り付けコードを発行できるようにする予定です。

クリエーターが集めたポイントは換金が可能。ポイントの購入や消費には手数料はかからず、換金時にGrow!が徴収する30%の手数料と、PayPal口座の種別(通常口座・マイクロペイメント口座)に応じた振込み手数料を引いてクリエーターの口座に振り込む仕組みとなっています。手数料については、収益の増加に伴い減らしていく方針。新規登録ユーザーに100ポイントを発行するなど、ユーザーに還元していく方法も考えられるとのこと。

ガジェット通信のこの記事ページにガジェット通信用の『Grow!』ボタンを設置してみるので、動作を見たい方は触ってみてください。動作させるには『Chrome』『Firefox』『Safari』のいずれかのブラウザで表示する必要があります。
※2012年7月26日追記:
『Grow!』ボタンの公開は終了しました

・メンバー3人の技術ベンチャー

『Grow!』を開発・運営するのは、カズワタベ氏、サイトウコウジ氏、ヒトツギタカユキ氏の3人が設立したGrow!社。『Grow!』のコンセプトを考案し、ブランディングを担当するCCOのカズワタベ氏は、以前自身のバンドでインディーズからCDをリリースした際、『Twitter』で当時800人程度いたフォロワーから20~30人が購入してくれたという経験があるそうです。「これだけ買ってくれるのは凄いなあと思ったのが原体験としてある」とのこと。「1ドルなら心が動いたときにボタンを押すハードルが高くないのでは」と、小額でクリエーターを支援できる特徴が活発な利用につながることに期待しています。

CEO兼CTOのサイトウコウジ氏はもともと、スマートフォン向けにユーザーの生活やSNSでの行動を蓄積し、ユーザーに最適なおすすめ情報を提供するサービスの立ち上げを予定していたとのこと。ユーザーの行動を集めやすく、その行動をソーシャルグラフへフィードバックする『Grow!』のコンセプトに「むしろこれだな」と賛同。サービスのビジョンを策定し実装する役割を担当しています。今後はスマートフォン版の提供、海外への展開、ウェブ以外のリアルなコンテンツに対する『Grow!』機能の提供などを検討中。


リアルなコンテンツに対する『Grow!』は、同社が開発中のスマートフォン用アプリ『HexMate』の仕組みをベースに提供する考え。『HexMate』は、GPS情報を利用して地図上のエリアを六角形(ジオヘックス)で分割し、アプリが発行する番号を入力するだけで同じジオヘックスにいるユーザー同士でプロフィール情報を交換できるようにするもの。


たとえば路上パフォーマンスをしているアーティストが紙などで番号を掲示し、同じエリア(ジオヘックス)にいてパフォーマンスを見ているユーザーは、アプリ上に番号を入力することでアーティストの『Grow!』ボタンを押せるページを開ける、という仕組みを検討しています。

ユーザーからクリエーターへ一方向で支援をするカンパや投げ銭とは異なり、お互いがつながる可能性を持った『Grow!』ボタン。今後の広がりが楽しみですが、まだリリースされたばかりで“押したくても押せるボタンがない”のが現状です。ブログやウェブサイトで作品を公開しているクリエーターは、『いいね!』ボタンと並べて設置してみてはいかがでしょうか。ボタンを設置したら、この記事のコメント欄に情報をお寄せください。

『Grow!』

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宮原俊介(編集長) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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