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百田尚樹氏、あいかわらず意気軒昂。「沖縄の新聞潰せ」発言には保守系言論人も批判の声

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日本会議専任研究員・江崎氏、文化放送コメンテーター上念氏、SBI大学院大・池田客員教授ら一斉に批判

6月25日に自民党若手議員が開いた『文化芸術懇話会』の会合で、講師の作家・百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞はつぶさないといけない。沖縄のどこかの島が中国に取られれば目を覚ますはずだ」と発言したことについて、保守系メディア及び大学教授や放送局コメンテーターなど、複数の保守系言論人からも批判の声が上がった。一方、渦中の百田氏はあいかわらず元気な様子。メルマガの宣伝をしたり、「新聞社やテレビ局が、百田尚樹を潰そうとやっきになっているのを感じるなあ。
たかだか三流作家に、そこまで本気になるかなあ(^_^;)(原文ママ)」とつぶやくなどしている。

 28日には、産経新聞の一面コラム「産経抄」の他、日本会議専任研究員の江崎道朗氏、経済評論家で文化放送ニュース解説コメンテーターの上念司氏、経済学者でSBI大学院大学客員教授の池田信夫氏らが一斉に百田発言を批判した。

 日本会議江崎氏「異なる意見のメディアの存在も支持すべき、異論に耳を傾けない姿勢は国際社会で通用しない」

まず、保守系言論人の中で最も長文の論説を発表したのは日本会議専任研究員の江崎道朗氏。フェイスブックで以下のように指摘している。
「今回の与党の言動についてもいろいろと思うところはありますが、今回は、自分の気に食わないメディアを「つぶす」という意見について、以下、自分の意見を書いておきたいと思います。
第一に、私は、自分と異なる意見をもつメディアの存在を支持しています。それは、自分と異なる意見を正確に理解しなければ、適切な対応をとることはできないからです。よって、月刊『世界』や週刊「金曜日」もできるだけ読もうとしています。
 そもそも異論を排除しては、建設的な議論は成り立ちません。自分と異なる意見に耳を傾けることで、議論をより深く、広く高めていくことができます。異論に耳を傾けない、身内の議論だけでは、自己満足のレベルにとどまっており、国際社会で通用する議論にはとうていなり得ません。その意味で、「自分は相手の意見に賛成できないが、相手の言論の自由を尊重する」という姿勢を守るべきです。
第二に、そもそも、特定の新聞社を「つぶす」ことは可能なのか、ということです。少なくとも言論の自由を認めている現行憲法下で、特定の新聞社をつぶすことなどできません。(中略)
 特定の記事や報道を批判することは大いにすべきですが、「言論の自由」を否定する言動は厳に慎むべきです。
第三に、沖縄のマスコミの問題点は「沖縄タイムスと琉球新報がバランスのとれた報道をしていない」ことではなく、「沖縄タイムスと琉球新報しかない」ことだと、受け止めるべきです。
 我々がなすべきことは、リベラルなマスコミをつぶすことではなく、健全なマスコミを積極的に応援することであるはずです。(中略)
たとえ「冗談で」あっても、特定のマスコミを「つぶす」という趣旨の話を、与党の勉強会ですべきではなかったと、私は思います。
 とにかく、これが逆に民主党政権時代で、民主党の勉強会で講師が「産経新聞はつぶすべき」と話して、それを容認できますか。
「安倍政権を支持している日本の良識派は、言論の自由を否定している」と、内外から誤解されないよう、注意深く振る舞うべきだと私は思いますが、皆さん、どのようにお考えになりますでしょうか。」
(https://www.facebook.com/michio.ezaki/posts/817926444990521?fref=nf)

江崎氏の発言を受けて、経済評論家で、文化放送の朝のニュース番組「おはよう寺ちゃん活動中」でニュースコメンテーターを務める上念司氏も百田発言を批判している。

また、経済学者でSBI大学院大の池田信夫客員教授は、新刊書の『沖縄の不都合な真実』をあげ、百田氏が誤解しているのではないかと指摘した。

擁護発言も少数、渦中の百田氏は意気軒昂「私のメルマガの文章のほうがずっと批判材料が多いよ(^^)」

逆に百田発言を擁護する声もユーザーからは若干あり、評論家の石平氏などが擁護した。

これを受けてか、上念氏に「盗み聞きしたメディアが悪いのでは」と指摘する声もあるが、上念氏は「もちろん、今回の記事は「盗み聞き」という点は事実ですから拡散しましょう。とはいえ、左翼メディアにすぐに揚げ足を取られてしまうような勢いだけの応援はイマイチなんです。かつてコミンテルンにそれでやられてますから、同じ手は食わないようにしたいです。」としている。

 なお、渦中の百田氏は、


 と、なおも意気軒昂たる様子である。

(画像は百田尚樹氏ツイッターよりキャプチャー https://twitter.com/hyakutanaoki)

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(執筆者: 松平 俊介) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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