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妊娠した部下の扱いに悩む男性管理職 気を遣えば反発され、特別扱いしないとパワハラ呼ばわり…

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日本航空の客室乗務員の女性が、妊娠後に地上勤務を望んだにもかかわらず、会社から一方的に休職を言い渡されたことが問題となっている。女性はこの対応がマタニティーハラスメント(マタハラ)に当たると東京地裁に提訴。会社に対して給料の未払い分や慰謝料など338万円分の支払いを求めている。

6月18日放送の「スッキリ!!」(日本テレビ系)ではこの件を皮切りに、マタハラの実態を特集していた。番組によると、妊娠を経験した20~40代の働く女性の4人に1人がマタハラ被害を経験。全国の労働局に寄せられたマタハラ相談は、3年連続で3000件を超えているとのことだ。
「子どものことを第一に考えないと」も「押しつけ型」に

被害女性を支援する「マタハラNet」に寄せられた相談ケースでは、流産経験のある女性が妊娠した際に、医師から「安定期まで休むように」と指示されたが、上司にサポートを求めても受け入れられず、再び流産してしまった。人事部長に環境改善を訴えたところ、「仕事に戻ってくるなら妊娠9割あきらめろ!」と退職勧告されたという。

また専門学校の正規教員は、切迫流産のため許可を取って1か月間学校を休んだところ、理事長から「無断欠勤だ」と責められた。「出産前後に休むなどということは生徒に対して失礼だからやめるべきだ」と勧告をされ、復職すると降格されたそうだ。

スタジオでは、マタハラNet代表の小酒部さやか氏がマタハラのタイプについて解説。マタハラの4つのパターンについて解説した。

上司や同僚が個人的に行う「昭和の価値観押しつけ型」は、「子どものことを第一に考えないとダメだろう」と言ってくる。一見心配しているようだが、後に「だから辞めたら」と続くのだ。「いじめ型」は「迷惑なんだけど」「妊婦様って何様?」と詰めてくるものだ。

組織的に行われる「パワハラ型」と「追い出し型」は、長時間労働が背景にある。「時短勤務なんて許さない」し、それができないなら「子どもができたら辞めてもらうよ」と排除する方へベクトルが向かう。
おおたわ医師「何が正しいのか決まりを作るのは難しい」

産業医も務めるコメンテーターのおおたわ史絵医師は、管理職の男性社員から「部下が妊娠したが、どう扱えばよいのか」と相談を受けることがあると話す。部下にどのように接していいのか迷うケースがあるというのだ。

例えば、女性の体調を配慮して業務を変更するのも人によっては「間違った配慮」となり、仕事へのモチベーションを下げることにつながる。

「何が正しいのかという決まりを作るのはすごく難しい。規則だけで決められないところを補うには、お互いの成熟しかないと思う。お互いの歩み寄りがあって、初めて決まりが活きてくる」

番組内では日航のケースについて結論を出していなかったが、小酒部氏の類型で言えば「君の体を心配して言ってるんだ」という「昭和の価値観押しつけ型」と言えるかもしれない。

労働基準法には、会社は「妊娠中の女性が請求した場合においては、他の軽易な業務に転換させなければならない」としているが、客室乗務員はそれを求めなかったということだろう。

気を遣えば反発されるリスクがある一方で、特別扱いしないと言えば「パワハラ型」と受け取る人もいる。無神経な発言をする上司や同僚を減らすことも大事だが、周囲が気を遣っているのに言葉尻を捉えて女性側が反発していては、コミュニケーションも成り立たない。番組を視聴したというある人は、

「(妊婦側にも、会社の制度や周囲の配慮に)甘えてひとりよがりの働きかたを職場に押しつける人がいるのも実情。お互いに支え合って仕事してるのを忘れる人もいる。要は話し合いだよ」

とツイッターに投稿している。

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