Shiggy Jr./ジェイソン・デルーロ/AI 今週もビルボードHot100から注目の3曲をご紹介
毎週のビルボードジャパンチャートより、ジャンプアップやロングランを中心に注目の3曲を紹介するこのコーナー。曲の聴きどころとともに、そのチャート傾向を分析しつつ、今週もお届けしたい。
先々週このコーナーでピックアップしたUNISON SQUARE GARDEN「シュガーソングとビターステップ」はその後、先週1位→今週3位と好調な推移、この夏のヒットソングとして定着しそうな見込みを見せている。また、先週のピックアップ曲では、秦基博「水彩の月」が44位から6位にジャンプアップ、期待通りの躍進を見せた一方、ゲスの極み乙女。「私以外私じゃないの」は今週も8位をキープと、こちらも変わらずのロングヒット傾向を継続している。さて、それでは今週の注目曲を早速チェックしてみよう。
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◎Shiggy Jr.「サマータイムラブ」(26位/初登場)
このコーナーでは初となるチャート初登場曲。本作がメジャーデビューシングルとなるShiggy Jr.は東京出身の4人組バンド。インディーズ時代にリリースした2枚のEPが話題となり、衒いの無いポップな音楽性で人気を集める。「サマータイムラブ」は6月24日発売予定のシングルだが、早くもラジオプレイのポイントを積み上げ、新人としては華々しいチャートデビューを今週飾っている。
そのサウンドは彼らがインディーズ時代から培ってきた“万人に向けてのポップス”というコンセプトやセンスを更に研磨したもの。一足早くYouTubeに公開されたMVも、公開後2週間足らずの6月12日現在で10万回再生目前。同曲を引っ提げ、迫り来る夏フェスでしっかりその認知を定着すれば、秋頃にはすっかり武道館級のアクトに成長しているかも。CD発売に向けて、今後のチャート動向にも注目しよう。
◎ジェイソン・デルーロ「ウォント・トゥ・ウォント・ミー」(圏外→34位/8週目)
現在、米ビルボードチャートで第5位。ジェイソン・デルーロの最新シングルは、この夏の世界的なモードである80s型ポップスの最新モデルとしてバッチリ機能している。シングル単体でのCDリリースはないので、セールスポイントは少ない一方、ラジオプレイは好調。一度ランク圏外となった後、夏に向けて再びスコアを上昇させている。
楽曲のポイントはその軽い聴き心地。小気味よくシンコペーションになるように配されたシンセのリフを含め、シンプルな楽曲を単調に(=重く)聴かせない工夫が全体に施されている。その配慮が一日に何度も同じ曲がプレイされる宿命にあるラジオというメディアの性格と好相性なのだろう。このままフラッとひと夏を乗りこなしそうなタイプの曲だ。
◎AI「STORY」(圏外→50位/20週目)
映画『ベイマックス』への起用で一気にリバイバルヒットしたAI「STORY」。鉄拳×ベイマックスとコラボしたYouTube動画も、6月12日時点で300万回再生と好調だが、今週のランクインは6月に入って公開されたモデル/タレントのローラによる同曲のカバー動画がきっかけ。カラオケのCMとして公開された同動画は、SNSで急速に拡散。結果、AI「STORY」に多くのTwitterポイントをもたらした。
既にその曲調は多くの人が知るところだろうから割愛して、興味深いのはそのローラ・バージョンの拡散にともなうように、一般リスナーによるカバー動画も多数公開されていること。<ひとりじゃないから~>と歌い上げる歌詞を含め楽曲が広くリスナーに浸透していることがうかがえる。2005年の発売から10年経って、いよいよ“2000年代の名曲”という認識が一段深まるステージに来ているのかも知れない。
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