ネットが動いている様子が見える!『INTEROP TOKYO』幕張メッセ

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6月12にまで幕張メッセで開催中のINTEROP TOKYOと同時開催展示会を取材した。
このイベントは、最先端の情報通信関連の専門イベントとして、相互接続性をテーマに、最新の機器、技術、サービスが一堂に介し、実稼動する様子が見えるだけではなく、それらが実際の利用者とどのように連携できるのかがわかるイベントである。(実行委員長挨拶より)
主催者によると、総出展社数486社、総出展小間数1,345小間を数える。さすがに、このようなビッグイベントは1日でゆっくり回ることはできない。ごく一部ではあるが、会場の企業担当者やコンパニオンに、来場のちょっとお得な情報とともに紹介してもらうことにする。

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流行のアップルウォッチを活用して、さまざまなセンサーやスイッチを監視して操作するという、模擬システムを展示していた株式会社要。腕時計で家の中のあらゆる状態を把握でき、電化製品を操作できるというシステムだ。
現在はテキストベースでiPhoneを介してアップルウォッチと情報のやり取りをしているが、将来的には動画での監視も視野に入れるという。アップルウォッチそのものにもセンサーが内蔵されていることから、バイタルデータを監視して一人暮らしの老人をケアすることもできるという。IT技術は、なにもパソコンをさわることだけではない、という良い事例だろう。

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中国のファーウェイ。ひときわ目立つ大きなブースで話題の製品を展示。写真はモデルの小越しほみさん。色々なオリジナルグッズを用意しているようだ。

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SEIKOといえば時計。なのだが、タイムサーバを製造しているセイコーソリューションズ株式会社。もちろん、それだけではないのだが、さすがはSEIKO。さぞかし精巧なタイムサーバなんだろうと感心する。手にしているのは特製の手ぬぐい。

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このイベントのウリのひとつに「Show Net」というものがある。
ネットというのは一般ユーザーが目にできる部分は極めて少ない。しかし、会場内に本物のネットワークを構築し、データセンターを設置して「ネットが動いているところを見せる」ことにより、理解を深めてもらおうという伝統的な試みだ。

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設置されたデータセンターには技術者が実際に常駐し、無料で技術者が解説しながら会場内の設備を見て回る「ウォーキングツアー」も開催されている。所要時間は約70分で当日受付。

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ドットコムとかドットジェイピーとか、果ては都市名のドメインまで登場してややこしいのだが、jpドメインを一元に管理している株式会社日本レジストリサービス。
最近はドメインの乗っ取り「ドメイン名ハイジャック」という穏やかでない事象も出てきているということで、このブースでは基礎知識から最新状況までのミニセミナーを行っている。
同社広報によると、「来場者の皆様にはトップドメインが一目でわかる大型の世界地図や、アンケートにお答えいただいた方にはレジャーシートを配布しているので是非立ち寄って、ドメインの重要性を再確認していただきたい。」とのことだった。

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ITセキュリティ製品を開発する株式会社ソリトンシステムズ。この展示会で目立つのはやはりセキュリティーやマイナンバー関連のブースだ。ネット上の攻撃はもちろん、漏えい問題も多いので、企業は気が気ではないだろう。
世代によっては「扇子イコールお立ち台」なのだが、そんなバブルな時代ではない。大学が関西地方だったので今でも関西弁が抜けず、かといって大阪は好きなので、嫌ではないと話してくれたのは、普段はレースクイーンの今村仁美さん。ちなみに、アンケートに答えるとこの扇子をくれるのだという。

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こちらもアメリカ大手IT企業のシスコシステムズ。仰々しい機器が並んでいるが、これも最先端の技術で世界のトップブランド。見ているだけで技術者になった気分だ。

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こちらのコンパニオンは柏木菜々さん。なんでも「手相グルメライター」だそうだ。テレビでグルメレポーターをやったこともあるという彼女は、手相も見れるという。コンパニオン業で忙しそうなので手相を見てもらうのは次の機会にしたが、ブースの様子もツイートするので遊びに来てくださいと明るくポーズを取ってくれた。彼女のツイッターアカウントは@boraborabora122。

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Canonの関連会社だが、なにもカメラだけではない。企業用の複合機や関連するネットワーク機器を開発する。
彼女も扇子を持っているが、会場内は暑いので扇子が流行なのだろうか。プレスパスを持った記者に「取材お疲れ様です。暑いのでお気をつけて。」と扇子で仰ぐしぐさをしてくれたのだが、決してCanonのカメラを持っていたからではなさそうだ。こちらもアンケート回答で扇子を差し上げますとのこと。

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DELLといえば、個人用のPCとしてもなじみは深い。しかし最新の企業用大規模システムも手掛ける。個人が見るDELLとは違った一面も見えて面白い。
このブースではアンケート回答でUSB電源コンパクトスピーカーをプレゼント中とのこと。なくなり次第、別のものに変わるかもしれないということだったが、ノートPCには手軽で最適なデバイスのひとつとなるだろう。

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システムやソフトウェアを開発するSky株式会社では、製品のプレゼンテーションを見た人に抽選で松阪牛のギフト券をプレゼントしていた。松阪牛とITシステムとどこがどう関係あるのだろうかと思ったが、何でもアリなのが大阪の会社なのか。
抽選はもったいぶらずに一瞬で画面に当選番号が表示されて、それで終わり。会場をどよめかせた。しかし、抽選で外れても何かはもらえるらしいので、そこはまた大阪らしい。

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おそらく会場内で常に人だかりがすごかったのが、このNHKのブース。

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話題の8Kテレビだ。2020年の東京五輪開催時の普及を目指しているとのことなのだが、国の政策で2018年には一般家庭で見ることができるようにはしたいという。
また、BS放送を使って2016年から試験放送を開始するので、一般家庭ではまだでもパブリックビューイング等で活躍しそうだ。

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この会場が世界初となる縦型のコンテンツを用意したNHK。縦220センチメートルの迫力ある映像は、一眼レフカメラをもってしても再現は不可能だが、記事の小さな写真であっても、ずば抜けてきれいな映像であることはお分かりいただけると思う。

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NHKメディア企画室の落合淳副部長にお願いして、このモニターパネルの厚さを見せていただいた。バックヤードに案内された記者はその薄さに驚いた。
比較するものが手元になかったので、あわてて千円紙幣を持ってもらった。最薄部で73ミリメートル、最厚部でも139ミリメートルは脅威だ。
しかし同氏は驚くべき話を聞かせてくれた。
「すでに13インチほどの有機ELで8Kは実現しています。さすがにこの大きさの液晶パネルを家庭に持ち込むのは難しいでしょうけど、丸めたり折りたたむことができる有機ELなら、どこにでも入りますよね。美しい東京五輪の映像をお届けできるように頑張ります。」
かつてハイビジョンが登場した時には女優さんがシワの1本1本が忠実に再現されるので恐れていたという逸話があるが、記者が見た8Kではシワどころか、モデルさんの産毛の1本1本が忠実に再現されていた。

このような見るべきところ、立ち寄るべきところが非常に多い展示会なのだが、一般の入場について主催者に確認したところINTEROP TOKYOは基本的にはビジネス向けの展示会なので平日開催なのだが、WEB上から入場登録をする際に会社名等のビジネス上の入力があれば、特に問題はないとの回答を得たので、IT技術に興味のある方はぜひ最新のネットを見て触って体感していただきたい。

※写真はすべて記者撮影。
 取材および撮影についてはプレスパス・撮影証にて主催者許諾済み。
 取材対象については個別に許諾を得て掲載。

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(執筆者: 古川 智規) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか

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