ヴィレッジヴァンガード、「エロ系」の本やグッズを「一斉撤去」

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 「遊べる本屋」として全国展開している複合型書店チェーン「ヴィレッジヴァンガード」。その店舗からアダルト系商品が一斉に撤去されるという情報がインターネットで流れ、話題になっている。長崎にあるヴィレッジヴァンガードの店員がTwitterで「大人の事情により、店内からエロ系のグッツや本やコミックが姿を消します」とつぶやいたことに、多くのヴィレヴァン愛好家たちが「寂しい」「残念」と反応したのだ。

 ヴィレッジヴァンガード(略称:ヴィレヴァン)は、本屋でありながら雑貨も扱っている「遊べる本屋」。全国に349店舗(2011年2月8日現在)を構え、実用的なものから面白ネタ系の雑貨、サブカル系アイテムに加えて、アダルト関連の書籍やグッズも幅広く取り揃えていた。陳列している商品のチョイスやハイセンスな内装から熱烈なファンも多い。

 このヴィレヴァンから「エロ系商品」が撤去されるという。発端は、長崎市のヴィレッジヴァンガード みらい長崎ココウォーク店のTwitterだ。

「悲しいお知らせです。 大人の事情により、店内からエロ系のグッツや本やコミックが姿を消します(´・_・`) なんか、ちょっと、やるせなすです。 エロ系を求めてご来店されてたお客様、大変申し訳ございません(−_−;)」

 これに呼応するように、ヴィレッジヴァンガード お茶の水店福岡大名店佐賀ジャスコ店の各店舗のTwitterで、「エロ系商品撤去」の告知が流された。

「お客様にも広く認知していただいているヴィレッジヴァンガードのエログッズや書籍、漫画類。たしかに人によってはそれが不愉快で、それらのせいで楽しくお買い物出来ないお客様もいらっしゃるかもしれません。でもでも、そのエロさも含めて『ヴィレッジヴァンガード』なんです。置けないの寂しい…。。」(東京・お茶の水店)

「今回、有害図書及び有害玩具に指定される図書類及び玩具類は全て全店撤去することとなりました。復活は今のところ未定です。エロ廃絶という世の中の流れと戦っております。サブカルチャーの重大要素であるエロを今後どのような形で提案できるのか、腕のみせどころですね」(福岡大名店)

「エロコミックコーナー現在大人の事情で改装中でございます。有害図書類と有害玩具類は撤去することになりましたので、ご理解のほどよろしくお願いします。新コーナー作戦進行中なので、もうしばらくお待ちください」(佐賀ジャスコ店)

 これに対し、多くのヴィレヴァン愛好家たちが反応。Twitter上では「無性に悲しいです」「怪しい一角があってこそのビレバンなのに」「残念すぎる」というつぶやきが見られた。

 ヴィレッジヴァンガードのエロ系商品撤去は本当なのか。同社営業管理部に取材してみると、担当者は「事実です。順次撤去をスタートしています」と認めたうえで、「お客様が安心・安全に買い物ができる環境をつくるために、以前から進めていた計画。社内基準を超えている部分を守っていくことの一環です」と説明した。

 過激な性表現を含むマンガ・アニメを規制する東京都青少年健全育成条例の影響ではないかという指摘に対しては、「そうではない」と否定。「世の中が厳しくなっている流れは間違いないが、あくまで社内のこと」と、会社独自の判断であることを強調している。

【関連サイト】
ヴィレッジヴァンガード 書籍、雑貨、CD・DVD類を販売する「遊べる本屋」

丹羽一臣

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