山口俊一・内閣府特命担当大臣閣議後会見 「クールジャパンの拠点がいるという意識を持っている」(2015年5月29日)
2015年5月29日9時頃より中央合同庁舎第8号館で開かれた山口俊一内閣府特命担当大臣の記者会見で、2015年5月26日に開催されたクールジャパン戦略推進会議(第五回)に関する質問をすることができました。ここではその部分を抜粋して紹介します。
※参考 山口俊一・内閣府特命担当大臣閣議後会見 「クールジャパンをもっと知ってもらうための『ニコ動』」(2015年5月26日)
https://getnews.jp/archives/971805 [リンク]
※詳細な大臣発言・質問・議事録は、内閣府ホームページにてご確認下さい。
クールジャパン戦略に関する質問(抜粋)
ーー第五回クールジャパン戦略推進会議、各グループで例えばデザインや食のラボの話や、コンテンツ特区に絡む話などグループ討議が俎上に載せておりましたが、報告書の取りまとめにどこまで反映されるのか、という事と、会議では「総花的にならないように」であるとか「成功事例」とかいう話も出ていたと思います。大臣ご自身は地方創生にこだわっていらっしゃるような印象を持っておりますが、方向性をどうお考えなのか。それにともなう予算措置を含めてお聞かせ頂ければと思います。
山口大臣:大変いろいろ有意義な、中身の濃い、面白い議論をして頂いていると思うんですよね。それぞれ各委員の方からも意見が出ていたんですが、2年半クールジャパンをやり出して、これまでもいろいろな会議とかやってきたんだけれども、まだキックオフしていないじゃないか、という想いが強くおありになるようで。同時に、確かに今の現状を見てみますと各省庁がそれぞれやっているわけなんですよ。できるだけ抱え込みたいという意識がかなり見えてくるんですよね。それをなんとか、うちらの方でしっかり司令塔として、より効率的、効果的に動かすのがこれからの課題なんだろうと思っています。
その中でご意見も出たんですが、ミュージアムみたいな発想も委員の中から出ているわけですよね。確かに何か核になるものをこしらえて、そこでクールジャパンのさまざまなものが見れる。体験ができる。いろいろインフォメーションをやる。さらには勉強する人に対してはそういうものを提供する。そういうイメージとして面白いな、と思うのですが、ただ予算的の問題これありで、かつての「アニメ館」の件もありますよね。これは慎重に進めないとなかなか上手くいきませんが、ただ拠点になるものが要るな、という意識はものすごく持っています。これはまた各省庁といろいろ相談しながら、進めていかざるを得ない話だろうと。
そして、地方創生に関しても、結構議論としてやってくれていますので、これは要するに地方にあるいろいろクールなものを発掘して、世界に発信をし、結果国内流通も活発にしていく。それが地方創生にもつながっていくだろうという発想ですので、これはこれでちゃんと(報告書に)書き込みたいと思います。
「アニメ館」再び?
全体討議が『ニコニコ生放送』でも中継された第五回クールジャパン戦略会議では、デザイン・ファッションに関するラボ・ミュージアム構想や、東京竹芝地区で進められている『CiP』を活用し著作権特区に指定するといったアイデアが出されました。それを受けて山口大臣は「拠点が要るという意識を持っている」と明言しています。
ただ、麻生太郎現副総理が発案し予算化もされたものの、民主党政権になって白紙となった「アニメ館」に触れ、慎重に進めていく必要性にも言及。今後、具体化するプロセスについてもチェックしておいた方がよさそうです。
乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。
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