NECとレノボがパソコン事業で合弁会社を設立へ

NECとレノボがパソコン事業で合弁会社を設立へ

日本電気(NEC)とレノボは1月27日、戦略的提携に基づく合弁会社“Lenovo NEC Holdings”を6月中旬をめどに設立することを発表しました。日本市場でトップシェアを持つNECと世界市場で4位のシェアを持つレノボの提携により、国内最大のパソコン(PC)事業グループが生まれることになります。

提携の内容はレノボ51%、NEC49%の出資で合弁会社Lenovo NEC Holdingsを設立し、その傘下に100%子会社としてレノボ・ジャパン、NECパーソナルプロダクツからPC事業を分社化した新会社NECパーソナルコンピュータが入るというもの。NECの個人向けブランド『VALUESTAR』『LaVie』、法人向けブランド『Mate』『VersaPro』、レノボの『ThinkPad』『IdeaPad』といったブランドはそのまま継続し、生産、開発、販売面での協力体制を整えていく考え。

提携による戦略的効果

発表会見でNEC代表取締役 執行役員社長の遠藤信博氏は、提携の戦略的効果として「両者の開発連携による製品力強化」「スケールメリットを生かした価格競争力強化」「NECのビジネスPCの海外展開拡大」を挙げています。この提携をきっかけに、今後はタブレットやスマートフォンの開発・販売、サーバー製品の販売など協力分野の拡大を検討していくとのこと。

左はレノボ・グループCEOのユアンチン・ヤン氏、右はNEC代表取締役 執行役員社長の遠藤信博氏

レノボにとっては、2010年の日本市場のシェア7.2%から一気にトップシェアを獲得し、NECが強い大企業や官公庁に販路を拡大できるのがメリット。レノボといえば、2004年にIBMからPC事業を譲り受け、『ThinkPad』ブランドを継続して開発・販売していますが、同社はこの経験を生かしてスムーズに新体制への移行を狙うとのこと。両者の提携により新しいPCブランドが生まれるのか、またタブレットやスマートフォンに提携の範囲が広がり新しい製品が登場するのか。両者のシナジーで今後、魅力的な製品が投入されることに期待したいところです。

両社の友好関係をアピール

■関連記事
NECビッグローブがNEC製『LifeTouch』がベースの7インチAndroidタブレットを一般向けに発売へ
キズがついてもすぐに修復!? 『スクラッチリペア』機能を搭載したNECのネットブック『LaVie Light』
スマートフォンじゃない! フルキーボードを搭載して進化した“ガラケー”『N-08B』製品レビュー
レノボが3D対応の高性能タワー型デスクトップPC『IdeaCentre K330』発売へ
シリーズ最小・最軽量の『ThinkPad Edge 11”』

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. NECとレノボがパソコン事業で合弁会社を設立へ

shnsk

宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

ウェブサイト: http://mogera.jp/

TwitterID: shnskm

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。