「賭け麻雀」は一般的? 弁護士が”合法化”熱弁

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 近代麻雀スペシャル番組「弁護士が語る!賭け麻雀は合法化できるか?」が、2011年1月22日、ニコニコ動画で生放送された。番組では、著書「賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点」を発行するなど麻雀と賭博・法律に詳しい現役弁護士・津田岳宏氏が講師として登場。日常的には行われておきながら違法である「賭け麻雀」について、麻雀ライターの福地誠氏(と元プロ雀士の高橋真理さんが聞き手となって語り合った。

 番組では、津田弁護士が「実際に雀荘(=麻雀店)などで行われている点5(=1,000点50円)や点ピン(=1,000点100円)といったレートで、金銭を賭けて麻雀をした場合、逮捕される可能性がある」と判例を参考に説明。現在の国内の法律には、賭け麻雀などの”賭博”を取り締まる法律として刑法185条、186条があるが、津田弁護士は、「(賭け麻雀が一般化しているのにも関わらず逮捕される例が少ないように)麻雀に関する法律は非常にグレーで、あいまいで、こんなことは許されるべきではない」「ギャンブル一般を合法化として、犯罪的な集団が出現すれば、それは別の法律で取り締まればよい」と持ち前の明るい関西弁で主張した。

 津田弁護士はさらに、同じ弁護士である橋下徹大阪府知事が実現に向けて取り組んでいる「公営カジノ構想」を引き合いに出して、「賭け麻雀も、『公営カジノ』の政策に乗っかって、合法化に進んでいくべきだ」という持論を展開。現在、公営の競馬、競輪、競艇は国内にあるが、公営のカジノはない。一方、中国のマカオやアメリカのラスベガスにあるカジノでは観光客で賑わい、莫大な入場料収入がある。公営カジノ構想は、経済・財政の再建策として浮上しているのである。

 もっとも、「公営カジノ」ができたとしても、賭博罪の撤廃や賭け麻雀合法立法が国会で行われるとは現実的には考えにくい。そのため、津田弁護士は「『公営カジノ』の中で麻雀ができるようにすればよい」「法律を作るのは面倒なので、公安委員会(=麻雀店の許認可権限をもっている)に賭け麻雀店の営業許可をもらえるようにすればよい」「麻雀業界が一枚岩となって協力して『カジノ議員連盟』のような政治家に働きかけていかなければならない」という意見も付け加えていた。
 
弁護士が語る!賭け麻雀は合法化できるか?
「お金を賭けて麻雀をしていると逮捕される場合があるんです」部分より再生
http://live.nicovideo.jp/watch/lv37840464#0:08:57
(番組はタイムシフト機能で2011年1月29日まで視聴できる)

賭けマージャンはいくらから捕まるのか?―賭博罪から見えてくる法の考え方と問題点

(山下真史)

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