映画『愛を積むひと』完成披露イベント開催 『釣りバカ』監督の「二代目・三國連太郎を襲名」発言に佐藤浩市「カンベンして下さい」
6月20日に公開の映画『愛を積むひと』の完成報告会見と完成披露試写会が5月13日、東京有楽町マリオンにて行われた。会見には主演の佐藤浩市、樋口可南子と、共演の北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明、そして、『釣りバカ日誌』シリーズ等でも知られる監督の朝原雄三が出席した。
2002年にアメリカで出版され、ここ日本でも人気の小説『石を積むひと』(エドワード・ムーニー・Jr.著)を原作とする本映画。第2の人生を歩むために北海道を訪れた夫婦を佐藤と樋口が、その一人娘を北川が演じ、愛と再生の物語を、北海道美瑛町の大自然を舞台に展開する。
完成報告会見では出席者全員が挨拶。主演の小林篤史を演じた佐藤は「カミさんがいないと何も出来ない、女房依存症の男を演じた佐藤浩市です。」と役柄同様の不器用な男といった調子でひと言、妻の良子を演じる樋口に「それだけ?」と思わずツッコまれる。二人は夫婦役を演じるのに特別な用意は要らなかったと言い、樋口も「同じ時代を一緒に生きてきたなという匂いがするので、お互い持ち合わせたものをまるで音合せのようにできてしまう」と、すんなり夫婦役を演じることができたことを語った。
小林夫妻の娘、聡子を演じた北川は「実はお母さん(役を演じた樋口)とは先ほど初めてお会いしました。」と撮影に関する裏話を明かしつつ、「映画らしい映画で、この現場に参加させて貰ったことを光栄に思います。」と出演の喜びを語った。また、北川と同じく若手の出演陣となった野村周平、杉咲花は、ベテランの出演陣との共演に最初は緊張したと語りつつ、貴重な機会に参加できたことへの感謝を述べた。
小林夫妻が移住した北海道で出会う近所の住人、上田夫妻を演じた吉田羊と柄本明はそれぞれロケ地となった美瑛町の自然や街の美しさを褒めつつも、「夜はお店が閉まるのが早くて、のんべえの私には辛い」(吉田)、「メシとか夜飲むところには困りますね」(柄本)と夫婦役ならではの息のあったコメントで笑いを誘った。
その後、行われた完成披露試写会では、実際の映画館で作品の上映を控えた観客の前で、同メンバーが改めて挨拶。朝原監督は主演の佐藤の印象について聞かれ、「スタッフ全員の名前と顔を覚えて、全員に心配りをしてやろうっていう、座長的なところがあって、その辺はお父さま(三國連太郎)と随分違うなと。非常に助かりました」と、佐藤とその父親で朝原監督作品への出演経験もある三國を比較し、佐藤の撮影に臨む態度を賞賛する一方、「撮影していると本当に三國さんにそっくりな瞬間が何度もあって。後ろ姿を撮っていると『あれ?なんか撮ったことあるな』と思う場面なんかもあったりして」「二代目・三國連太郎を襲名してもそろそろ良いんじゃないか、と影口を叩いたりしてました。」ともコメント。すると、すかさず佐藤が「カンベンして下さい」とツッコんだ。
また、最後の質問では映画の内容にちなんで“忘れられない手紙”の話題に。樋口が1992年に亡くなった映画監督の五社英雄から受け取った手紙について、北川は上京したばかりの10代の頃に自身の母親から受け取った手紙について、また、柄本は20年前に妻に別離を迫られた手紙について(現在は解決済)など、それぞれが思い思いの手紙をあげる中、佐藤は前述の三國から、自身が30代の頃に受け取った手紙を紹介。「あまりこう彼(三國)も親子で喋るということが上手く出来なかった人なので、一筆『生かされてあればこそ』という書を僕に下さったことがあって。その時はよく分からなかったんだけど、何か僕の中で『勝手に生きている』という振る舞いが彼の目についた、鼻についたんじゃないかな。何年かしながらそれを考えると、『生かされてあればこそ』という言葉の重みが、じわじわじわじわと自分の中に感じることができて。たまに現場では偉そうにしてますけど、『生かされてあればこそ』という言葉の重みを感じながら、今もこういう仕事をしているんだなと思います。」と名優親子ならではのエピソードを語った。
◎映画情報
『愛を積むひと』
2015年6月20日(土)全国公開
監督:朝原雄三
出演:佐藤浩市、樋口可南子、北川景子、野村周平、杉咲花、吉田羊、柄本明ほか
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