【ドコモ発表会】『PREMIUM 4G』対応のスマートフォン初登場 225Mbpsの高速通信で何が便利になるのか検証
5月13日に開催された『NTTドコモ2015夏 新サービス・新商品発表会』では、3月27日にサービスを開始した下り最大225Mbpsの高速通信『PREMIUM 4G』対応スマートフォン5機種とタブレット2機種がお披露目されました。サービス開始当初はWi-Fiルーターのみ対応、その後4月23日に発売された『Galaxy S6 edge』『Galaxy S6』が対応していましたが、夏モデルでスマートフォン、タブレットの対応が拡充されます。225Mbpsの高速通信で、スマートフォンは何が便利になるのでしょうか。タッチ&トライコーナーで検証してみました。
『PREMIUM 4G』は、複数の周波数帯の電波を束ねることで高速通信を可能にする“キャリアアグリゲーション”により、国内で最速となる受信時最大225Mbpsを実現。小規模な基地局を複数追加する“アドオンセル”と、それらを制御する“高度化C-RAN”と呼ばれる技術により、トラフィックが多いエリアでも安定した高速通信を提供するのが特徴です。
“キャリアアグリゲーション”は、東名阪エリアで提供している受信時最大150Mbpsの1.7GHz帯と受信時最大75Mbpsの800Mhz帯を組み合わせた「150Mbps+75Mbps」、それ以外のエリアで提供している、いずれも受信時最大112.5Mbpsの1.5GHz帯と2GHz帯を組み合わせた「112.5Mbps+112.5Mbps」の2パターンで実施。
現在、全国38都道府県の128都市にエリアを展開し、下記夏モデルのスマートフォン5機種とタブレット2機種が対応しています。
スマートフォン:
・Xperia Z4 SO-03G
・Galaxy S6 edge SC-04G
・Galaxy S6 SC-05G
・AQUOS ZETA SH-03G
・ARROWS NX F-04G
タブレット:
・AQUOS PAD SH-05G
・Xperia Z4 Tablet So-05G
各機種の特徴については発表会のレポート記事をご覧ください。
生体認証スマホやAndroid搭載ガラケーなど夏モデル10機種とPonta連携の『dポイント』を発表 ドコモ2015夏発表会レポート
https://getnews.jp/archives/954810[リンク]
発表会のタッチ&トライコーナーでは、スピードテストアプリを使った検証を実演していました。従来のLTEによる通信では下り78.34Mbpsの速度が出ているのに対して、『PREMIUM 4G』による通信では下り204.11Mbpsと、2.6倍近い速度が出ています。会場は東京・汐留のベルサール汐留でした。
動画を同時にダウンロードしてどちらが先に再生できるかを見る検証も実演。『PREMIUM 4G』ではダウンロードが完了して再生が始まっているのに対して、従来のLTEではまだ読み込み中。約200MBの動画ファイルの読み込み速度は、通常のLTEが21秒32だったのに対して『PREMIUM 4G』は11秒08でした。
では通信が225Mbpsに高速化すると、ユーザーにとって何がうれしいのでしょうか? タッチ&トライコーナーで夏モデルを手にしながら検証してみました。
まず考えられるのが、高画質な動画のストリーミング再生。『YouTube』上で公開されている次の4K動画を、モバイルネットワークで再生してみました。
GoPro: Tomorrowland in 4K(YouTube)
https://youtu.be/tdwbYGe8pv8
『Galaxy S6 edge』『Galaxy S6』『ARROWS NX』の3機種は、『YouTube』アプリの画質設定で1080pより上の1440pのHD画質が選択可能。『PREMIUM 4G』を使えば、外出先でも美しい動画を安定して高画質で楽しめそうです。
動画で言えば、『AQUOS ZETA』はFWVGA(854×480)画質で2100fpsというスーパースロー映像の再生に対応しています。秒間210枚でハイスピード撮影した映像をフレーム補完して、最大で通常の70分の1のスピードまでスロー再生できる、というもの。このスーパースロー映像はSNSでシェアできるのですが、情報量が多いスーパースロー映像はファイルサイズも大きくなるもの。『PREMIUM 4G』の環境ならよりスムーズに共有したファイルを再生することができます。
『ARROWS NX』は、静止画で夏モデル最高画質である約2150万画素の静止画撮影と4K(3840×2160)の動画撮影に対応。特に4K動画は10秒程度でも40MB以上とファイルサイズが大きくなるので、クラウドストレージでファイルを共有する場合には『PREMIUM 4G』のような高速回線が使えると便利。
『Xperia Z4』をはじめ、『PREMIUM 4G』対応の夏モデルは全機種がハイレゾ音源の再生に対応。24bit/192kHzのハイレゾ音源はCDの約6.5倍の情報量となり、ファイルサイズも大きくなります。『PREMIUM 4G』のネットワークが利用できれば、外出先で購入、ダウンロードして最大限に楽しめそうです。
このように、『PREMIUM 4G』との組み合わせでリッチなコンテンツが快適に楽しめそうな2015年夏モデル。利用するエリアの提供状況をチェックして、導入を検討してみては。
さらに速く!広く!ネットワーク強化進行中! | エリア | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/more/[リンク]
PREMIUM 4G(TM) ~LTEは次のステージへ~ | エリア | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/support/area/premium_4g/
ドコモの下り最速225Mbpsの通信サービス『PREMIUM 4G』デモ映像(YouTube)
http://youtu.be/kW_g9qOC1qg
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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