【Interview】ラジカセ時代の思い出がスマホで聴ける「カセッ録る」
ラジカセ時代に撮り貯めた懐かしいカセットテープ。その音源をパソコンなしでMP3に変換でき、スマホで聴くことができるガジェットがあるのをご存知だろうか?
JTTオンラインの通信販売部、栗山 正規(くりやま まさのり)氏に話を聞いた。
・思い出のカセットテープの音を、もう一度デジタルで
Q1: 「カセッ録る カセットテープ to MP3 ポータブルレコーダー」とはどのようなものでしょうか?
「甘酸っぱい青春の思い出は、全部カセットテープとともにありました。
何度も何度も巻き戻しをして聴いた大好な曲。通学電車の中で必死に笑いを堪えて聴いた、深夜ラジオ。彼女とのドライブのために深夜まで編集した、オリジナルベストソング集。
そんな思い出のカセットテープの音をもう一度デジタルで蘇らせてくれます。ラジカセを処分してしまっていても問題ありません、本製品はこれ1台でカセットテープからMP3へ変換するポータブルレコーダーです。」
・カセットテープの劣化問題に切り込む
Q2: どのような経緯 でこのサービスを開発することになったのでしょうか?このサービスに発展した経歴を教えてください。
「スタッフのお父さんが、レコードやカセットテープを大量に保存していたのですが昨年他界されました。レコードなどは市に寄贈したりお父さんの友人に差し上げたりしましたが、カセットテープは貰い手がなく処分することになりました。
なぜレコードは良くて、カセットテープはダメなのか。それはカセットテープの劣化が原因。繰り返し再生を行うことで磁性体が劣化し、摩耗やテープ伸びなどの傷みで音質が悪くなったりテープが切れて使用できなくなる場合があるため、貰っても聴く機会が少ないためでした。
その話を聞いた時に、何とかカセットテープを手軽にもう一度聴くことができないものかと思い、商品を探したのが始まりでした。」
Q4: このサービスを開発中、苦労した点はありますか?
「音楽配信がメジャーになり、音楽をダウンロードしてスマートフォンやパソコンで聴く時代に、カセットテープを大事に取っているユーザーはどれくらいいるのかが全く分からなかった点です。
商品を発売しても、カセットテープを持っていなければ見向きもされませんので、それがとても心配でした。」
Q5: パソコンを使わずMP3が作れるそうですが、パソコンが苦手な高齢者でも使えますね。ローンチ後のユーザーの反応はいかがでしたか?
「おかげさまで、カセットテープを日常で使っていた世代からは、ご好評いただいております。
パソコンと接続したり、ソフトを起動してからの操作などの手間が無く、カセットテープを再生して録音ボタンを押すだけのシンプルな操作が受け入れられているようです。
カセットデッキを使って録音したことがある方なら、テープの「両面再生」や「A面B面切替」など懐かしい単語が出てきて楽しく操作することができるというご意見もいただきました。」
Q6: 今後の他社との提携や、新たなサービスアップデートの予定などを教えてください。
「弊社では他店では、ちょっとお目にかかれないユニークな商品や、日常で使う便利グッズなど幅広く取り揃えております。
今回はカセットテープにスポットを当ててみましたが、以前はよく愛用していたが最近は余り使わなくなった物が周りには沢山あります。そんな商品を現代風にアレンジし、また使って貰えるような商品を今後も紹介していきたいです。」
「カセッ録る カセットテープ to MP3 ポータブルレコーダー」は直販価格 3980円(税込)。時代の流れでレコードメディアが進化しても、思い出を劣化させないために1つ持っておきたいガジェットだ。
カセッ録るカセットテープ to MP3 ポータブルレコーダー
(Writer: Saera Jin)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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