7分の短編アニメが興収400億円!? 映画『メイズ・ランナー』のベースになった動画がスゴい
生き残りたければ、巨大な迷路(メイズ)の謎を解け! 全米で160万部の売上を記録し、約1年間に渡りニューヨーク・タイムズのベストセラー・リストにとどまった大人気小説を映画化したサバイバル・アクション『メイズ・ランナー』が5月22日より公開となります。
常に姿形を変え迫りくる謎の巨大な迷路から脱出するため、極限の知力・体力で駆け抜けるランナーたちのサバイバルを描く本作。ブロックバスタームービーは、製作費1億ドル~2億ドルをかけるのが通例だが、ハリウッドでは低予算とされる製作費約3400万ドル(約40億円)をかけ、他の予想を上回る、興行収入約3億4000万ドル(約400億円)というメガヒットを遂げています。
監督を務めるのは、若干29歳のウェス・ボール。フロリダ州立大学の映画製作科で美術博士号を取得。在学中のアニメ作品が注目され、スタジオ「オッドボール・アニメーション」を設立し、数々の作品の美術や視覚効果を手掛けていました。
彼の転機となったのがオンライン上で公開した3D短編映画『RUIN』(12年公開)。あまりのクオリティの高さに大きな話題を呼び、ベストセラー小説を映画化するにあたり、必要なヴィジョンと創造力を確信した20世紀フォックスが彼に目を付けたのです!
ボールは、「小さな視覚効果の会社を持っていた僕は、他の人の仕事を2~3年やって、自分の作品を世に出そうと考えていた」と当時を振り返っています。
続けて監督は、「少年たちが生活する場所“グレード”がどんな様子か、あざやかなイメージが浮かんだ。むき出しで、刺々しくて何もなく、自然そのままのような環境だが、周りをコンクリートの壁で囲まれている。これから数年間、自分が住んでみたい世界だと気づいたんだ。これは、まさに理想どおりだ。最初は少年たちが作った”グレード”で始まり、次は壁の向こうの迷路という広大な世界へ進む。まったく違う状況になるんだ」とコメント。
監督抜擢の決め手となった『RUIN』は、ツタがはびこる未来的な都市を舞台に展開するアクション映画。圧倒的な世界観とスタイリッシュで視覚に訴える7分間の映像を創り上げ、誰もが予想出来ない展開の連続にはネット上で話題に。その設定と世界観は、本作『メイズ・ランナー』のパイロット版と言っても良いほどのクオリティです。
RUIN
https://www.youtube.com/watch?v=doteMqP6eSc
それにしても、現在大ヒット中の映画『セッション』のデイミアン・チャゼル監督は30歳、このウェス・ボール監督は29歳。若い才能がどんどん出て来てたぎりますな!
『メイズ・ランナー』ストーリー
高い壁に囲まれた巨大な迷路は、朝になると扉が開き、夜が訪れる前に扉は閉じられる。夜の間、迷路はその構造を変化させ、二度と同じ道順は出現しない。迷路に囲まれたエリアには、月に一度、生活物資とともに新しい“ランナー”が送り込まれてくる。記憶を失い、かろうじて自分の名前だけを思い出すランナーたちは、コミュニティを形成。選ばれた数名が迷路の構造を調べ、この地からの脱出法を探す。迷路の扉が閉まる夜までに戻らなければ、ランナーに命の保証はない。迷路に隠された秘密とは?そしてランナーたちの運命は?あらゆる予想を超えた衝撃のクライマックスが待っている。
http://www.foxmovies-jp.com/mazerunner
(C)2014 Twentieth Century Fox Film
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