岡田幹事長「政倫審も記者会見もオープンがいい」

110105okada2.jpg

 民主党の岡田克也幹事長は2011年1月5日、ニコニコ生放送のインタビュー番組に出演し、小沢一郎・元代表の「政治とカネ」をめぐる問題や記者会見のオープン化について語った。「政治とカネ」問題に関して、小沢元代表は衆議院の政治倫理審査会(政倫審)に出席する意向を表明しているが、岡田幹事長は「政倫審もフルオープンでやるのが一番いいと思う」と持論を述べた。

 「政倫審フルオープン化」発言は、番組に出演したジャーナリストの江川紹子さんの質問がきっかけだった。江川さんが、

「岡田さんは番組の最初に『ニコ動は編集しないで全部流すのでいい』ということをおっしゃっていましたが、(大手メディアの)編集の仕方に一定の意図を感じられるということはありますか?」

とたずねると、岡田幹事長はこう答えた。

「それはありますね。しょっちゅう文句を言っていますよ(笑)。30分しゃべって数分にまとめるわけですから。いいところだけつなぎあわせるということは、メディアではありますよね。ですから、私は、政倫審もオープンでやったらいいと思います。制度上はオープンにしなくてもいいんですが、オープンにした例もありますから。そんなに長くやるわけじゃありませんし、何時間か全部、フルオープンでやるのが一番いいだろうと思います」

 このようにマスメディアの「編集」の問題点を指摘しながら、政倫審のオープン化を唱えた。

■ 「記者会見オープン化には、コストやエネルギーが必要」

 オープン化といえば、記者会見の開放についての発言も出た。岡田幹事長は、2009年9月の政権交代で外務大臣になった直後に「記者会見オープン化」を進め、その後の首相会見や各大臣会見の開放に道を開いた。

 そんな記者会見オープン化の”パイオニア”である岡田幹事長に、ビデオニュース・ドットコム代表の神保哲生さんが「まだ相変わらず開いていない役所があるが、大臣が開けられないのはなぜですか?」と質問。それに対して、岡田幹事長は

「それぞれの大臣や役所が、この問題にどれぐらい重点を置くかということではないか。ただ、この1年半で(記者会見オープン化が)だいぶ浸透してきましたよね。だから、どこかの段階で『みんな同じようにやれ』という号令が出てもいいタイミングがくるんじゃないか」

と述べ、さらに記者会見オープン化が進むとの見方を示した。一方で、

「既存メディアから見れば、ある意味で自分たちの特権が失われることなので、それを乗り越えるには、それなりのコストもエネルギーもいりますよね」

と既存メディアの”抵抗”が並々ならぬものであることも明らかにした。

(文・亀松太郎/写真・小川裕夫

※ニコ生特番!民主党 岡田克也​幹事長 2011年を語る!!(「政倫審オープン化」について発言したシーン)
 http://live.nicovideo.jp/watch/lv35959490#16:20

  1. HOME
  2. 政治・経済・社会
  3. 岡田幹事長「政倫審も記者会見もオープンがいい」
  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。