ディープ・インパクト後を予測する

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サイエンスあれこれ

今回は神無久さんのブログ『サイエンスあれこれ』からご寄稿いただきました。

ディープ・インパクト後を予測する
今回はインターネットで紹介されていた面白いサイトをご紹介します。もうすでにご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、そのサイトとは、いん石衝突被害予測シミュレーションができるサイトです。

『IMPACT EARTH!』
http://www.purdue.edu/impactearth/

被害を予測したいいん石の大きさ、密度、大気圏突入角度、スピード、落下点からの距離などいくつかのパラメータを入力すれば、即座にクレータや火玉の大きさ、津波の高さなどが表示されます。

例えば、直径270mのアポフィス級の小惑星が、東京の沖合い300km、水深1000mの地点に、ほぼ真上から秒速40kmで落下した場合、衝突後0.2秒で直径2kmの火玉が1.7分間現れ、東京からはそれが太陽の7割程度の大きさ、15%ほどの明るさで確認できます。

衝突1分後には、震度3程度の揺れが起こり、4分30秒後にはいん石のかけらが降ってきます。ただ、その大きさは時折大きいものが含まれるものの、ほとんどは0.5mmのチリ程度で、平均粒子径は2.8mmほ どだそうです。衝突15分後には、最大風速で秒速15mほどの突風と76デシベル(交通量の多い道路程度)の衝撃音に襲われます。

なんだ大したことないなと思われた方、海上に落下した場合、落下物や衝撃波こそ弱いものの、この後に恐ろしいことが待っているのです。衝突後約1時間で津波の襲来を受けることになるのですが、その高さは何と最大44mに達するそうです。

そして落下点の海底には直径14kmのクレータが残るとのことです。いやはや何とも恐ろしいことです。このサイトは、2002年にNASAとアメリカ国家安全保障局が作製したものを、よりユーザーフレンドリーに改変したものだそうです。色々試して、遊んでみてください。

執筆: この記事は神無久さんのブログ『サイエンスあれこれ』からご寄稿いただきました。

文責: ガジェット通信

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