【すでに目標額の約3倍】慢性痛にサヨナラ!痛みを緩和するウェアラブルが登場
ウェアラブルテクノロジーが活況を見せており、時計型、リストバンド型、指輪型、ヘッドセット型など、さまざまな形状のものが登場している。このところ、健康や医療の分野にもウェアラブルが導入されているようだ。
・慢性痛を緩和するウェアラブル登場
以前、慢性偏頭痛を防ぐヘッドバンド「Cefaly」を紹介したが、「Quell」もまたヘルスケアに役立つウェアラブルで、慢性痛を緩和するデバイスだという。米国食品医薬品局(FDA)の認可を受けており、医師も推奨する本格派だ。今年開催された見本市Consumer Electronics Show(CES)で初披露され、現在、資金調達プラットフォームIndiegogoでキャンペーンを開催中である。
・スリムな設計で、ふくらはぎに着用
「Quell」には経皮的電気刺激(TENS)の技術が用いられている。これは痛みの治療として一般的なもので、痛みを緩和するために電気を流すというもの。普通、患者は治療の間、装置のある場所にじっとしていなければならない。ところが、この「Quell」はスリムな設計になっていて、スポーツバンドの下に挿入することができるコンパクトさ。ふくらはぎの上側あたりに着用する。治療しながらお出かけ、なんてことも思いのまま。
・脳に信号を送り、痛みを緩和する物質の分泌を促進
電極から肌、ふくらはぎの感覚神経へとダイレクトに働きかけ、脳へと信号が送られる。すると、信号を受け取った脳から指令が出され、人体がもともと持っている、痛みを緩和する働きが促進される。体内でつくられる“オピオイドペプチド”が脊椎内に放出され、痛みが和らげられるという流れだ。
・スマホからコントロール
このデバイスは痛みのレベルに応じて、刺激の強さを調節することが可能だ。Bluetooth 4.0で専用のアプリと連動し、スマートフォンからコントロールをおこなったり、これまでの履歴を参照したりできる。また、睡眠状況をモニターする睡眠トラッカーとしても使えるという。
・目標額の3倍に迫る投資資金
現在のところ、iOSのみに対応しているが、Android版も制作進行中とのこと。資金目標額10万ドルのところ、すでに29万ドルを突破している、大注目の「Quell」。興味がある人はお早めにチェックを。
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