共働きの子育てで夫婦が協力し合うための2つの「基本原則」
今や、経済的な面から夫婦共働きを選択しなければいけない時代に入っています。そして、その流れが加速する中で、子育ても夫婦間の協力がより一層求められているといえます。
しかし、どうすれば父親が育児に参加してくれるのか、頭を悩ませている母親は多いのではないでしょうか。
『共働き子育てを成功させる5つの鉄則』(集英社/刊)の著者である普光院亜紀さんは、夫婦がお互いに助け合わなければ共働き生活を長続きさせるのは難しいと指摘します。共働きというライフスタイルでやっていくことを決めた以上、「夫婦共闘」は絶対に必要です。
ここでは父親に育児参加してもらうための方法を、ピックアップして3つご紹介します。
■大事な2つの基本原則
夫婦とはいっても他人同士なわけですから、なかなか自分の言いたいことが伝わらないこともあります。すると、自分だけで進めた方が手っ取り早いと思ってしまいがちですが、そうなると父親はいつまでたってもお客さんです。
協力体制はどちらが一方的に指示を出すのではなく、両方が当事者意識をもってそれぞれが主体的に動くべき。その上で、普光院さんは「相談し合って問題を共有する」「できるほうができることをやる」という2つの基本原則を提示しています。
■もし、父親が育児・家事は女の仕事だと思っていたら?
父親が「育児・家事は女の仕事だ」と思っていて、なかなか育児を助けてくれない…こんな場合、正面から議論をして考えを変えてもらうという正攻法も有効です。もちろんケンカはつきものですが、粘り強く主張した結果、父親が変わったとうケースもあるそうです。
ただ、なるべくケンカは避けたいもの。そんなときは、父親が育児に積極的な家庭と家族ぐるみで付き合ったり、イクメン関係のイベントに参加したりするなど、育児参加への雰囲気を感じてもらうところから始めましょう。
■職場の制度をしっかり使う
本書では、もし職場の事情や家計の事情が許すのであれば、という前提の上で、父親の育児休業の取得を勧めています。
育児休業や短時間勤務の制度は進化しており、現在、子どもが1歳2ヶ月までは父親と母親両方が育児休暇を取れるようになっています。また育児休暇は、原則としてひとりの子どもに1回しかとれませんが、父親が母親の産後休暇に合わせてとった場合、一度復帰したあとにもう一度とることができるのだそうです。
お互いの仕事や家計の状況を踏まえて、フレキシブルに対応できるようになっているのが、現在の育児休暇制度です。本書では具体的にどのように育児休業期間を決めるか、育児休業中の収入をどうするか、丁寧に説明されているので参考にしてみてください。
「イクメン」という言葉が流行するなど、父親の育児参加に対しての考え方は近年大きく変化してきましたが、その背景には、制度的な側面においても父親が育児をしやすい環境が整いつつあることが挙げられます。
『共働き子育てを成功させる5つの鉄則』は、主に乳幼児の子どもを持つ夫婦、これから子どもが生まれてくる夫婦にとって心強い味方になる一冊。不安な気持ちを一蹴してくれるはずです。
(新刊JP編集部)
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