ディープな小倉を堪能 名物「サバのぬかみそ炊き」を食してみた

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以前、博多名物「辛子明太子」の作り方を記事で紹介しました。

※参考 博多名物辛子明太子を自作してみた
https://getnews.jp/archives/829018 [リンク]

全国区になった福岡名物ですが、実は福岡って北九州地区、福岡市周辺、久留米などの筑後地区で食文化が分かれています。
僕の郷里の北九州では、豚骨ラーメンも親しまれていますが、「うどん」も負けず劣らずポピュラーだったりします。

JR小倉駅のホームにも、立ち食いうどんのお店があったりします。実は、博多名物豚骨ラーメンって、戦後に普及したものなんですね。
少なくとも博多の豚骨ラーメンは、戦前、日本の植民地だった台湾から引き揚げてきた名古屋の方が、博多で台湾料理をモチーフにして始めたという説が有力です。
福岡南部の久留米市が、豚骨ラーメンの発祥の地と言う説も有力視されていますが、もともと軍の基地があった場所なので、台湾経由で持ち込まれた可能性が高いのではないでしょうか。

それ以前は、麺類といえば、うどんがポピュラーでした。北九州のうどんは、四国から持ち込まれたもので、麺がしこしこした食感なのが特徴。それに対して博多のうどんは、舌で押してつぶれるくらいの柔らかさが特徴です。

北九州のうどんは、かしわ(鶏肉)を甘辛く煮たものをトッピングしたものが乗せられたものが多く、博多地方の「ごぼう天(ごぼうのかきあげ)」、「天ぷらうどん(さつま揚げがトッピングされたもの)」などが多いです。

観光で訪れたら、食べ比べしてみると面白いかもしれませんね。

こういった食文化の違いがありますから、北九州は、まだ全国区になっていないおいしいものも多いです。
その中でおすすめしたい北九州名物といえば、「ぬかみそ炊き」。

いわしやサバなどの青魚を、ぬかみそに漬けて煮込んだものです。

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サバの味噌煮の甘さを抜いて、香ばしくしたような風味。ぬかみそ臭さは感じないから意外に思われるかもしれません。

冷蔵庫のない時代に青魚を保存するために、ぬか床に入れて腐敗を防いでいたのがはじまりなのだとか。
老舗になると、100年前のぬか床を使って「ぬかみそ炊き」を作るお店もあります。

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JR小倉駅からほど近い場所にある旦過市場(たんかいちば)を散策すると、昭和なテイストの商店街の中に、名物「ぬかみそ炊き」の看板が目立ちます。対岸がふぐやうにで有名な下関ということもあって、新鮮な魚介類や加工品を安価に手に入れることができます。
お土産探しや食べ歩きにはおすすめの場所ですね。

おなかが満腹になった後は、昭和なテイストが残る町並みを散策してみるのもおすすめ。

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実は、北九州って、映画のロケで使われてる場所があちこちにあります。映画ファンの方でなくても、町並みを散策しながら、探してみるのも楽しいかもしれませんね。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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