テイラー・スウィフト 遂に米ビルボード・アルバム・チャート11週目の1位に
受賞はならなかったものの、グラミー賞でその存在感をみせたテイラー・スウィフトの『1989』が、11週目の首位をマークした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
11週目の首位にして、いまだ週間セールスが10万枚を突破している『1989』。アメリカだけで400万枚を突破した本作は、すでに2015年のアルバムチャートを制覇(年間首位)する可能性も高くなってきている。また、次週はグラミー賞の効果が大きく反映するため、ノミネートの多かったテイラーも、売上げを伸ばしてくることが予想される。
しかし、主要3部門を受賞したサム・スミスの『イン・ザ・ロンリー・アワー』(4位)が、今週だけでも9万枚をマークし、テイラーとの差もわずか1万枚まで縮めてきている。今回のグラミーの顔となったことで、アルバムのセールスも急上昇し、次週さらに売上げをのばして、テイラーからNo.1の座を略奪する可能性が極めて高い。
また、3位にランクインしている、エド・シーランの『(マルティプライ)』も、次週は10万枚を突破して、首位の座を狙ってくるだろう。グラミーでの受賞はならなかったものの、チャートではサムを追い越し、先立ってNo.1獲得なるか、こちらも注目したいところ。
そして、アルバム賞を受賞したベックの『モーニング・フェイズ』は今週、39位まで急上昇しているが、次週はその受賞を受け、一気にTOP10入りすることが確約される。シングル(HOT100)、アルバムチャートともに、ランクインしている面々が重なるため、また、主要3部門を受賞したサム・スミスの話題でもちきりになったことで、ベックの受賞が大きく取り上げられていないが、アルバム賞での受賞はグラミー賞でもっとも威厳のあるもの。これまでのグラミー後のチャートアクションをみても、アルバム賞での受賞作品は、確実に春先までセールスを伸ばしている。ベックの本作も、これからが本番をむかえるところで、初登場の最高位3位を上回り、自身初のNo.1獲得も期待できるかもしれない。
今週の初登場作品は4作。まず、2位には常にTOP3入りをマークし続ける、『ナウ』シリーズの53作目が10万枚を突破して初登場。本作には、現在首位を独走中の、「アップタウン・ファンク」や、グラミー・ノミニー陣からサム・スミスやエド・シーラン、メーガン・トレイナー等の人気曲が収録されている。
続いて5位には、フィフス・ハーモニーの『リフレクション』がデビュー。アメリカ版『Xファクター』から誕生した5人組の女性ヴォーカルグループで、本作が初のアルバムにしてTOP5入りを果たす快挙を成し遂げた。
7位には、ボブ・ディランの約3年ぶりとなる新作『シャドウズ・イン・ザ・ナイト』が登場。通算36作目となるスタジオアルバムで、最高位6位を記録した、1965年の5th『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』から40周年目にして、通算21作目のTOP10入りとなった。
ジャズ界からは、女王ダイアナ・クラールの11作目となるスタジオアルバム『ウォールフラワー』がランクイン。通算6作目、2006年の8thアルバムから4作連続のTOP10入りを果たしている。
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