“スマホ使用禁止ゾーン”を生み出す「Yondr」 リアルの世界をもっと楽しもう!
いつでもどこでもスマートフォンや携帯電話などのモバイルデバイスを肌身離さず持ち歩くのが習慣になっている人もいるだろう。気がつくといつもスマートフォンのスクリーンを眺めている……。しかし、ふと疑問をもったことはないだろうか。私たちは現実の世界にいるのであり、「今、ここ」を、もっと目を見開いて感じるべきではないかと。
スマホ禁止ゾーンを作り出す「Yondr」
そんな問題を改めて見つめ直す機会を与えてくれそうなのが「Yondr」である。サンフランシスコにベースを置く会社が制作した、“スマホ使用禁止ゾーン”を作り出すシステムだ。主催者が歌手のコンサートを開催する際などに、“スマートフォン使用不可”にするアクセサリーを導入して、利用者に生のライブにもっと集中して体感してもらおうという試みである。
参加者は専用ケースにスマホを収納
コンサートの参加者には、特殊な「Yondr」のスマートフォンケースが配布されるので、そこにスマートフォンを収納しておく。そして参加者が“スマホ使用禁止ゾーン”に入ると、スマートフォンケースにロックがかけられ、取り出せなくなってしまう。
ライブの写真撮影や動画の録画はもちろんのこと、自分撮りをしたり、テキストメッセージを送信したりもできない。参加者は自然とステージ上のアーティストやライブ自体に集中することができるだろう。
禁止ゾーンから離れたらロック解除
ちなみに、もしスマートフォンを使う必要ができたなら、“スマホ使用禁止ゾーン”から離れた場所へ行けば、ロックは自然と解除されるようになっている。
著作権やプライバシー保護にも
ユニークな試み「Yondr」は、参加者が集中して楽しめる環境を作り出すだけでなく、アーティストを勝手に撮影したり、動画を不法にアップロードするといったような、著作権侵害につながる行為を防止するなど、主催者側にもメリットがある。
また、参加者が撮影した写真に、他の参加者が知らずに映り込んでしまい、ソーシャルメディアに投稿されてしまうといったような、プライバシーに関わる問題も未然に防げる。このスマホ全盛時代、時にはあえて手放して、リアルの目の前に広がる瞬間を心から楽しむ体験をしてみてはいかが。
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