『ミュータント・タートルズ』はこうして作られた! サンフランシスコ「ILMスタジオ」訪問レポートVol.2
『トランスフォーマー』のマイケル・ベイ制作、ド派手でド迫力なアクション・アドベンチャー超大作『ミュータント・タートルズ』。いよいよ2月7日より日本公開となり、昨年末の公開以来週末ランキング1位にずっと君臨していた『ベイマックス』を抜くヒットをみせています。
本作のリアルかつダイナミックな映像を作りあげたのが、インダストリアル・ライト&マジック。通称「ILM」は、1975年、当時『スター・ウォーズ』を作ろうとしていたジョージ・ルーカスが設立したVFXスタジオ。先日、筆者がサンフランシスコに飛び、この輝かしき映画スタジオを訪れたレポートVol.1をご紹介しました。
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https://getnews.jp/archives/772927 [リンク]
Vol.2では、このリアルでカッコイイ〜! ニンジャ亀たちがどの様に作られたのか、俳優さんたちのモーションキャプチャー写真を使って解説します。
今やハリウッドはCG全盛期。『トランスフォーマー』とか、『ゼロ・グラビティ』の様な見るからにCGがすごいぜ! という映画以外でも、ニューヨークのごく普通の街並がCGで作られていたり(つまり俳優はグリーンバックで演技している)、メイキング映像を見ると驚かされることもあります。
しかし、いくらCGの技術が発達したとはいえ、何もかも魔法の様に生まれるわけではありません。「モーションキャプチャーとは俳優の演技をデジタル化する為のプロセスだ」と、『ミュータント・タートルズ』のジョナサン・リーベスマン監督が話している様に、本作では映画を観た人が驚くくらい俳優さんたちの体を張った演技によって作られているのです。
例えば、ドナテロが驚いているこの表情。俳優さんの表情を細かく読み取り、目のまんまる具合も見事に再現されています。
レオナルドの表情もこのとおり。
俳優陣の身長は170cm〜180cm後半ですが、映画の中のタートルズは身長163cmのミーガン・フォックスと比べても、この通りかなり大きいです。なので、「2m以上身長があるタートルズと話している様な目線」で話せる様に、俳優陣は頭にピンポン玉サイズの“仮の瞳”をつけて演技します。それによって、ミーガン・フォックスやウィル・アーネットは実際にBIGなタートルズと話している様な目の動きが出来るというわけです。
この撮影方法についてウィルは「グレイのレオタードを着た男が頭につけてるワイヤーの先っぽにあるピンポン玉を見つめるんだ。ちょっと変な感じだけど、だんだん慣れるもんだね」とコメントしており、「昔から、棒の先についたテニスボールを相手に演技をするのは大変だという話を聞いてきた。それに比べると、実際に役者を相手にする分、こっちの方が楽だ。想像力を働かせることに慣れればいいんだからね」と、俳優が実際に体を動かして撮影する事の必要性を話しています。
俳優陣が実際に顔と体を動かして演技しているから、完成したタートルズのキャラクターも活き活き。実際に存在するかの様なリアルさになっているのでは無いでしょうか。
Vol.3では、CGクリエイターが語る映像へのこだわりなどをご紹介いたします。また、本日2月9日21:00より、ニコニコ生放送にてエイガ通信『ミュータント・タートルズ』公開記念! サンフランシスコで映画作りの裏側を見てきたヨ!を行います。もう映画をご覧になった方のコメントもお待ちしておりますので、ぜひゆるりとご覧くださいませ。
(※生放送は終了しました タイムシフト公開は下記URLにて2月16日(月)まで)
インタビューの裏側や映画のメイキング動画もご紹介!
【エイガ通信】エイガ通信『ミュータント・タートルズ』公開記念! サンフランシスコで映画作りの裏側を見てきたヨ!
2015年2月9日(月)21:00より放送
http://live.nicovideo.jp/watch/lv209473984 [リンク]
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