『バイオハザードIV』夫婦映画は駄作に終わるジンクスを完全打破! 4作目にして超絶好調!!
その昔、『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』と『スナッチ』で激賞された鬼才ガイ・リッチーが、マドンナと結婚した後に嫁主演でリナ・ウェルトミューラー監督の『流されて…』をリメイクした『スウェプト・アウェイ』を監督したが、大コケ! 夫婦そろってゴールデンラズベリー賞を射止め、名声まで水に流してしまったことがあった。
以来、ハリウッドには夫婦が撮る映画は当たらないとか、カップル共演の映画は駄作に終わるという都市伝説のようなジンクスが生まれ、そのセオリーをトム・クルーズ&ニコール・キッドマン、ジェニファー・ロペス&ベン・アフレックら大物スターコンビたちが身をもって証明してきた。しかし近年、“ブランジェリーナ”の健闘もあってか、夫婦映画、カップル映画の忌まわしいジンクスが薄まりつつあり、ついにミラ・ジョヴォヴィッチ&ポール・W・S・アンダーソン監督の夫婦がお送りする『バイオハザード IV アフターライフ』(以下『バイオIV』)は、そのジンクスをパワフルに打ち破る快作に! そもそもアンダーソン監督の知名度を考えれば、この2人が夫婦だったことを知らない人もいるかもしれないけど!
『バイオ IV』が痛快なのは、アンダーソン監督のアクション演出のセンスに、驚異的な身体能力を有するミラが忠実に応えるという、監督と主演俳優のリレーションが上手く機能しているためで、最上のクオリティを引き出すための信頼関係が成立していることが大きい。そのほかにもミラ演じるアリスのアップが少なくないのも観客とっての喜びであって、観たくもないイチャイチャ系シーンを見せられているのとは本質が違うのだ。『バイオ IV』の世界から決してハミ出さず、映画の中だけで良好関係を完結させている点が好印象を生み出しているのだろう。ある種お約束となっていたおヌードのシーンがないのが残念だが、ミラの前作『パーフェクト・ゲッタウェイ』でも露出は少なめだったので、控える傾向にあるのかも!?
いずれにせよ『バイオ IV』は、夫婦が撮った映画とみられることはないと思われ、夫妻の不仲も聞かれないことから、前述のジンクスを完全に打破したといってよい。ただ、ミラの場合、婚姻中の間はいい仕事をこなすも、離婚後に某フランスのヒットメイカーのような道を辿るかもしれないという、ミラ固有のジンクスはあるのかもしれないが。
映画『バイオハザード IV アフターライフ』は、2010年9月10日(金)より、大ヒット公開中!
@ニフティ映画
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