天才数学者vs世界最強の暗号 カンバーバッチ主演『イミテーション・ゲーム』で半世紀越しの秘密が明らかに
ベネディクト・カンバーバッチが初のアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたことでも話題となっている映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(3月13日公開)。『第87回アカデミー賞』で作品賞を始め計8部門にノミネートを果たした本作は、第2次世界大戦に人知れず参加した実在の天才数学者の物語です。
本日解禁となった予告映像では、英国政府が50年間以上も隠し続けたと言われる、孤独な天才の真実を垣間見ることができます。
コンピュータの誕生に大いに貢献し、“人工知能の父”とも称されるアラン・チューリング(ベネディクト・カンバーバッチ)は、第2次世界大戦時に英国政府の機密作戦に参加。ドイツ軍の誇る世界最強の暗号機“エニグマ”の解読に挑むことになります。
暗号の組み合わせは“150×10の18乗”以上。つまり、まだ今のようなコンピュータもない時代に“兆”の次の単位、15京(けい)以上のパターンを解読する必要があるのです。考えただけで頭が痛くなってきますね。“ミッション・インポッシブル”にも程があります……。
チェスの英国チャンピオンなどを集めて暗号解読の精鋭チームが結成されるものの、ひとりで勝手に“暗号解読マシン”をつくり始めるチューリング。15歳でアインシュタインの相対性理論を理解したと言われる超天才かつ変人の行動は理解されず、上層部や仲間との溝は深まるばかり。しかし、ジョーン・クラーク(キーラ・ナイトレイ)だけは、そんなチューリングの唯一の理解者として彼を支えることになります。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズで一躍有名となったナイトレイですが、『危険なメソッド』のヒステリー患者役で見せた、迫真すぎる狂気的な演技がそのイメージを塗り替えたのも記憶に新しいところ。本作では、まだまだ性差別が厳しい時代を暗号解読の能力で生き抜いた強い女性を演じ、こちらもアカデミー賞助演女優賞にノミネートされています。
物語が進むにつれて明かされる、英国政府が50年以上隠さざるを得なかったチューリングの偉業。そして同時に、彼の心に潜む“誰にも言えない秘密”が次第に打ち明けられていきます。さまざまな書籍などでは描かれている史実ですが、できれば予備知識なしで劇場に足を運ぶことをオススメします。
それにしても、テレビシリーズでは“名探偵ホームズ”や車椅子の天才物理学者“スティーヴン・ホーキング博士”を演じ、最近は映画『ホビット』シリーズで“邪悪なドラゴン”に変身と、カンバーバッチはどこまで完璧超人なんだ!
映画『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』予告編 (YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=8cICRLZ-fsQ
『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』公式サイト:
http://imitationgame.gaga.ne.jp/
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