私はオウム真理教のパソコン店に気に入られていた
オウム真理教の元教祖・麻原彰晃が1995年5月16日(火曜日)に山梨県上九一色村で逮捕されてから、はや14年の月日が流れた。いまだに水面下でオウム真理教を受け継ぐ者たちがいるとされているが、そんなオウム真理教が当時パソコンショップ『マハポーシャ』を秋葉原にて展開していたのを覚えているだろうか?
『マハポーシャ』はショップブランドとしては非常に低価格のパソコンを販売しているということで、多くの客で賑わっていたという。休刊になるまで、雑誌『アスキー ネットJ』や『インターネットアスキー』にて執筆していた記者のX氏は『マハポーシャ』のかつての賑わいをこう語る。「『マハポーシャ』ブランドのパソコンも人気でしたが、パーツもひとつひとつが非常に安かった。パソコンショップとしてみれば、とても優良な店だったといえますが、裏でやっていることがアレなので褒められる店ではありませんでしたね」。
当取材班は、『マハポーシャ』の幹部と仲良くしていたという人物M氏に接触。インタビューをすることに成功した。いったいどんな話が聞けるのか……。
記者 『マハポーシャ』に行くきっかけというのは?
М氏 きっかけなんてみんなと同じ。安かったから。それだけだね。
記者 『マハポーシャ』はどんな雰囲気ですか?
М氏 フツーの兄ちゃんと姉ちゃんだよ。
記者 パソコンを買いましたか?
М氏 買った買った。かなり買ったよ。数十台買ったね。
記者 どうしてそんなに?
М氏 地元の友達とか会社やってるヤツに転売したの。
記者 転売できるほど安かったのですね?
М氏 そう。10万で買えば15万とかで転売したね。
記者 どうして幹部と仲良くなったのですか?
М氏 俺は仲良くなんかなりたくねーよ(笑)。あっちから声かけてきた。
記者 どのように?
М氏 俺がたくさん買ってるから上客だったんだろうね。
記者 どのような対応をされましたか?
М氏 名刺渡してくんのよ。こういう者ですって。
記者 どういう名刺でしたか?
М氏 『マハポーシャ』って書いてあった。オウムって書いてないよ(笑)。
記者 なるほど。
М氏 こっちは上客なんだからオマケしてよって無理言った覚えがあるよ。
記者 どんな無理を言ったんですか?
М氏 無理やり倉庫からキーボードとかもってきてこれもつけろとか(笑)。
記者 乱暴な。
М氏 「もう買わないよ」って言うとだいたいタダでくれるのよ。
記者 強引ですね。
М氏 もっといっぱいもらおうと思って店に行ったら潰れてた。
記者 名刺って今も持ってます?
М氏 家にあるよ、あれレアだろ。
記者 ありがとうございました。
『マハポーシャ』の収益がオウム真理教事件の被害者たちにまわるものであればいいが……。とにかく、秋葉原からオウム真理教の影が消えたことはとても嬉しいことだ。これからも、平和な秋葉原であることを願いたい(このニュースの元記事はこちら)。
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