ティム・バートンもビックリ! 世界に衝撃を与えた“ゴースト・ペインター”が語る「ビッグ・アイズ」騒動の真実とは?
『アリス・イン・ワンダーランド』、『チャーリーとチョコレート工場』などの話題作を贈りだす世界的ヒットメーカー、ティム・バートン監督の最新作『ビッグ・アイズ』が、ギャガ配給にて2015年1月23日(金)より公開となります。
「ビッグ・アイズ」を愛し、幼い頃から影響を受けていたティム・バートン監督。唯一無二の世界観でファンを魅了し続ける彼の待望の最新作は、バートン自身も耳を疑った、実在のゴースト・ペインターの物語!アメリカ史上最低と呼ばれた映画監督を描いた実話『エド・ウッド』以来、20年ぶりにして、遥かに奇想天外な題材を新たに選びました。
モダンアートに絶大なる影響を及ぼした画家、マーガレット・キーン役は『アメリカン・ハッスル』(13)でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたエイミー・アダムス。事件の鍵を握る曲者の夫、ウォルター・キーン役は『ジャンゴ・繋がれざる者』(12)でアカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツが演じています。
本作は1960年代、世界に衝撃を与えたゴースト・ペインターの実話。ゴースト本人であったマーガレット・キーンは1927年、アメリカ、テネシー州ナッシュビルに生まれ、幼い頃から絵を描くのが好きで、1950年代半ばにはサンフランシスコのノースビーチ野外展示会で、大きな目をした子供たちの絵を展示。そこでウォルター・キーンと出会い、結婚します。
「ビッグ・アイズ」を気にいった客が「この絵を描いたのは誰?」だと問い、ウォルターが自分を作者だと偽ったことから始まったこの事件。マーガレットはウォルターに疑問を投げかけた時のことを振り返ります。「帰宅すると彼は釈明しだしたわ。彼はこういったの、『僕らにはお金が必要だ。みんな、作品を描いた画家自身と実際に話していると思うと、その作品を一層買いたくなるものなんだ。みんな、僕が描けなくて、妻に描いてもらう必要があるとは思いたくないんだ。みんなすでに大きな目をする子供たちは僕が描いたと思っているし、それを急に描いたのは君だったなんて言ったら、訴訟だって起こりかねない』―彼はそういった状況を並べ立てたのよ」
商売上手であったウォルターはビジネスパートナーを増やし、「ビッグ・アイズ」は世界的なブームに。しかし、マーガレットにとって、絵を描き続けることは、愛する娘、そして自分をも欺く事を意味していました。心の内のすべてを絵で表現してきたマーガレットは、「このままでは自分を失ってしまう!」と告白を決意し、やがてウォルターと法廷バトルにもつれ込みます。
脚本家コンビのスコット・アレクサンダー&ラリー・カラゼウスキーは、映画化にあたり、サンフランシスコに住むマーガレットに会いに行き、様々な話を聞いたといいます。「我々は『どんな経緯であんなことになり、なぜそれを許容し続けたのか?』という疑問を彼女にぶつけた。すると、当時のマーガレットは家計も家庭のルールもすべて夫に従うという、1950年代の典型的な主婦だったと分かった。ウォルターの名誉のために言うと、夫婦そろって有名になる、大金を稼いで大きな家に住むなど、彼は多くの約束を実現させている。彼女は今でも『彼がいなかったら私の作品は誰にも発見してもらえなかったはず』と言っているんだ」。
ティム・バートンも驚き、映画化を熱望した仰天の実話。実際に起こった「ビッグ・アイズ」を巡る世紀のアートバトルの行方はぜひ劇場で。
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