猛威をふるう高病原性鳥インフルエンザ 今度は山口で

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30日、山口県は、長門市日置中の養鶏場で、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏が出たと公表しました。

農林水産省は、専門家を派遣。

山口県側は、30日、家畜伝染予防法を根拠に、同養鶏場で飼育していた肉用種鶏3万7千羽全てを殺処分。殺処分された肉用種の鶏は、同県小野田市で最終処分される予定です。

 

去る16日、28日は、宮崎県で、大規模な鳥インフルエンザウイルスの感染が発生しました。鳥インフルエンザや人間が罹患する季節型インフルエンザは、一般的に気温が低くなるほど、ウイルスが活性化して罹患しやすくなります。

また、鳥インフルエンザは、カラスや、冬に日本に渡ってくる鴨やその他の水鳥が媒介すると考えられています。

したがって、養鶏場がいくら衛生状態に気をつけていても、このような大規模な感染が発生してしまうことは、不可抗力の側面があると言わざるを得ません。

 

とはいえ、大規模な鳥インフルエンザウイルスの感染がこの頻度で発生すると、食肉や卵の流通量にも影響が出てきます。

私たちが日常の食生活で親しんでいる卵や卵を使った加工品、鶏肉の加工品の値上がりが起きる可能性も否定できません。

 

また、鳥インフルエンザウイルスは、感染を繰り返すことで、遺伝子が変化する「亜種」と呼ばれるウイルスが発生することが知られています。この亜種の中から、人から人へ感染する新型インフルエンザウイルスが発生することが確実視されており、厚生労働省や国立感染症研究所も、監視の目を光らせています。

 

言うまでもないかもしれませんが、現在発売されている卵や鶏肉は、安全です。いらずらに騒ぐことなく、食生活については普段通り行えばなんら問題はありません。

 

また、人への感染が考えられる新型インフルエンザについては、厚生労働省ホームページや、各地方自治体のホームページに掲載が行われるようになっています。時間があるときに、こちらもチェックして、万が一の予防について考えておくといいでしょうね。

 

※ 写真は西成から http://www.ashinari.com/

 

 

※この記事はガジェ通ウェブライターの「松沢直樹」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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