カレーの一等賞! 沢田研二秘伝のレシピ『バター牛乳醤油カレー』

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1967年のデビュー以来、歌謡曲全盛時代をトップスターとして駆け抜け今なお日本を代表する歌手として輝く沢田研二

コンサートツアーで訪れる土地土地で美味探訪にいそしむグルメとして知られるが、そんな彼が1978年、ロミ山田司会のトーク番組『あなたとテラスで』(テレビ朝日)に出演した際に披露したオリジナル・レシピがある。

特に名前は付けていなかったので筆者が名付け親になりたいと思う。

『バター牛乳醤油カレー』!!

沢田とグルメを愛してやまない筆者が『あなたとテラスで』の映像をもとにできる限り忠実に再現してみた。

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材料(2人前)

・レトルトカレー2人前(1人前230g) カレー曜日 中辛(S&B)
・バター50g     加塩バター(よつ葉乳業)
・牛乳100ml     おいしい牛乳(明治乳業)
・醤油大さじ1杯   ヒガシマル特選(ヒガシマル醤油)

「一人で作るときに材料買ってきても結局余っちゃうでしょ。もったいないからすぐボンボン入れちゃうんですよね。材料買ってきたやつ。」

「(具は)もうなんでもいいんですよね。」

「バターなんかでも後からガバッと……ガバチョンと入れちゃったりね。牛乳なんかも。」

「隠し味にお醤油を。なんとなくちょっとコクと言うか……出るんですよね。」

という沢田の言からわかる通り、これは小難しい理屈は抜きにした男の料理。

番組では一からカレーを煮込んでいるのだが、レトルトカレーでも十分に事足りるだろう。

調理

(1)レトルトカレーを鍋にあけ、弱火~中火でトロトロになるまで温める。
(2)バターを入れ、溶けるまで混ぜながら温める。
(3)牛乳、醤油を入れ混ぜながら温める。

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筆者は武骨さを尊重して、レトルトカレーの中でも非常に家庭風でにんじんやジャガイモがゴロゴロ入った『カレー曜日 中辛』をベースに使ってみた。

まずルーを鍋にあけて、こげつかないように弱火~中火で温める。
はじめはゲル状だったルーがトロトロになれば次のステップ。

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バターをひと箱の3分の1、50gほど鍋に投入。
「えっ?」と思ってしまう量だが『バター牛乳醤油カレー』の要はバターだ。
カロリーがどうとか考えずにルーと均等に混ざるようかき回してゆく。

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バターがすべて溶けたら牛乳を投入。

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続けて醤油をかけ回す。
混ぜながら温め続けるうちにやや白っぽく、なんともまったりとした柔らかい色に仕上がる。

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ルーを作って盛り付けるまで所要時間はせいぜい5分。
あっという間に『バター牛乳醤油カレー』が完成した。

調理中から心を揺さぶり続けていた官能的な香り。DNAの根底にインプットされているかのような母性に満ちた容貌。
ルーとご飯を混ぜる手間すらもどかしく、スプーンを口に放り込むと……

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「う、うまい!」

数々のスパイスと豪快に盛り込んだ乳製品、そして和食の心、醤油による華やかなフルオーケストラ!
刺激的で、リッチで、そして懐かしい……まるで歌謡曲の成り立ちそのもののようなカレーではないか。

バターを入れたときに心配したほどその味は重くない。
深みのある複層的な味わいに仕上がったルーはスパイスの香りを最大限活かしながらも、どこまでも柔らかく、甘やかにご飯をつつみこむ。
小さな子供からお年寄りまで楽しめ、そのくせ妙にオリエンタルなエスニック風味もある万能カレーと言ってよいのではないだろうか。

ゆっくり味わいたいと願いながらもついついスプーンを機械的に口に動かしてしまいあっという間に平らげてしまった。
恐るべしバター牛乳醤油カレー!

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という具合でなんとなくジュリー風のいでたちでバター牛乳醤油カレーをいただいた筆者だった。これだけ簡単な調理でここまで美味しい食べ物はそうそうないと思う。沢田を知る人はもちろん、知らない若い方にもぜひぜひ試していただきたい一品だ。

※この記事はガジェ通ウェブライターの「中将タカノリ」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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