【Interview】お部屋探しはリアルな声から!住み替えマッチングサイト「CouCou」に迫る
インターネットの功労は、情報の伝達スピードを上げたことだけではない。個人の気軽な意見投稿によって、よりリアルな情報が獲得できるようになった点も、大きなポイントだ。
おいしいものを食べたいときや、良い映画を観たいとき、未知の場所へ出かけるとき、ネット上にあるユーザーのコメントがどれほど役に立つか、既に多くの人が実感していることと思う。
今回ご紹介する「CouCou(クークー)」も、そうしたネットの利点を生かしたサービスの1つ。住み心地や周辺環境など、これまで不動産会社から得るしかなかった賃貸住宅の情報を、そこに住む本人が提供。「今住んでいる人」の意見を元に、自分にぴったりの部屋を探していく、という仕組みを作り上げた。
運営するのは、住生活プラットフォームの提供をミッションに活動する、まちこえ。代表取締役 CEO、梶谷 勉(かじたに つとむ)氏に、詳しいお話を伺った。
契約成立でキャッシュバックも!個人間でも安心利用
Q1、「CouCou」を立ち上げたきっかけと経緯について、お聞かせください。
海外を中心に、ネットを使った不動産の直取引が増えつつありますが、今後、日本市場でも同じようなトレンドが起こると見て、サービスを企画しました。
元々当社は、不動産の管理会社向けに「物件サロン」という入居者コミュニティサービスを提供していますが、その会員から住み心地に関するアンケートを取りながら、「物件ガイド」という物件の入居募集サイトの制作・運営も行っています。
そちらのサイトで、入居者から信頼性の高いアンケート回答が多数得られたため、そういった知見も生かしながら「CouCou」を企画開発しました。
Q2、「CouCou」とは、どんなサービスなのでしょうか。
物件を退去する予定のユーザーに、自分が住んでいた物件の紹介投稿をしてもらい、「CouCou」経由で次の入居者が成約した場合は、退去者・入居者の双方へ、キャッシュバックなどの特典をプレゼントするサービスです。
申込みが発生した際の契約業務は、「CouCou」の提携不動産が行うため、個人間でも安心してご利用いただけます。少しジャンルは異なりますが、賃貸版の「Airbnb」のようなサービスをめざしています。
Q3、他の住宅情報サービスとの違いは、何でしょうか。
「CouCou」では、新居を探している人が最も知りたい、「今、住んでいる人」の意見を直接聞くことができます。
地域コミュニティサイト「まちこえ」とも連携しているため、近隣の地域情報(保育園・病院・スーパー等)も紹介できます。条件が合えば、引越しで不要になるもの(自転車・カーテン等)も自由に取引可能です。
3者3様のメリットを生む新しい視点のサービス
Q4、ユーザー以外で本サイトを利用する不動産会社、サービス事業者にはそれぞれ、どのようなメリットが生じるのでしょうか。
(中略)提携不動産会社さまにおいては、成果報酬(キャッシュバック原資+手数料)のため、費用対効果が明瞭なこと、物件の空室期間短縮による賃料収入アップ、新しい入居者の募集にかかる入れ替えコストの削減が期待できます。
また、提携サービス事業者さまにおいては、住み替えを検討しているユーザーに、早いタイミングで自社サービスのプロモーションができるという利点があります。(中略)
Q5、サイト制作にあたって、最も苦労されている点は何でしょうか。
「不動産の紹介投稿」は非常に難易度の高い作業なので、なるべく簡便に楽しく編集してもらえるよう、投稿フォームの作り込みに最もこだわっています。
今後も、ユーザーさまのご意見を参考にしながら、継続的に改善していきたいと思っています。
Q6、現在はβ版とのことですが、正式版リリースはいつ頃になるでしょうか。今後の展開と併せて教えてください。
現在は、首都圏・賃貸版のみで提供中ですが、2015年以降、順次エリアを拡大していきたいと思っています。また、売買版のサービスも企画開発していく予定です。
Q7、部屋探しに悩むユーザーへ、一言メッセージをお願いします!
「住み替え」は、人生に何度もない、楽しいイベントです。不安も多いと思いますが、新しい街や物件との出会いを楽しみましょう!
ウェブサイト: https://techable.jp/
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