ビクターによるソウル名盤復刻プロジェクト再始動、オーティス・クレイとザ・ハウス・ロッカーズによる計4作品を発売
ビクターによるソウル名盤復刻プロジェクト【SOUL WALKER】が再起動し、ソウル史に輝くオーティス・クレイの伝説的ライブ盤とザ・ハウス・ロッカーズによる3作品をリリースする。
ソウル・ミュージックの宝庫、ビクターが2001年から2005年にかけて行ってきたソウル名盤復刻シリーズ【SOUL WALKER】。その【SOUL WALKER】が、約9年ぶりに番外編として復活した。この通算第8弾となる番外編は、ビクターに眠る国内制作による作品にスポットをあて、盛り上がりを見せる和モノ・ブームの中でも熱い注目を集めて止まないソウル・バンド、日本に初めてR&Bを伝えたザ・ハウス・ロッカーズの3作と、かねてからソウルのライブ盤最高峰と世界的にも評価の高いオーティス・クレイの初来日公演2枚組ライブ作『ライブ!』の計4作品。
オーティス・クレイの『ライブ!』は、当初予定され、体調の問題で来日できなくなったOVライトの代打として行われた東京・虎の門ホールでの公演の模様を収めた、1978年の作品。その灼熱のライブは全国紙のコラムをはじめ、多方面で大絶賛を受け、黒人音楽の来日公演最高峰とまで言われた。その騒動を受けて待望される中、アナログ2枚組でリリースされることになった本作は異例の2万枚超というセールスも記録、本国アメリカ/ヨーロッパでも反響を呼び、今やライブ音源史上屈指の1枚とされている。一度CD化されたが、本作からの抜粋でジャケットも異なる1枚組だったこともあり、オリジナルの内容での復刻が全世界的に待ち望まれていた名盤中の名盤である。
1968年から69年にかけての3作品が復刻されるザ・ハウス・ロッカーズは、チェット・フォーチューン、ギルバート・コールマンの2人のヴォーカリストを擁する米軍の立川基地で結成されたバンド。東京・赤坂にあったライブ・ハウス/ディスコの「ムゲン」でライブを重ね、生の黒人音楽に国内では触れることのできなかった時代に本場の空気を伝えてくれていた貴重な存在でもあった。音楽だけでなく、ファッション、ダンス、文化そのものを教えてくれた彼らは、その後の日本における黒人音楽の楽しみ方にフラッグを立てた最大の功労者でもあり、彼等の存在がなければ、ここ日本における「R&B」というジャンルの浸透にはもっと時間がかかったことだろう。
彼らのアルバムは、レクターだけの宝物となり、中古市場では常に高値を呼んでいる。そして昨今は和モノ・ブームの中で改めて注目を集め、若い音楽ファンの間でも急速に人気を高まり、再発が望まれるR&B/ソウル系アルバムの中でも筆頭にある作品と言って過言ではない。オーティス・レディング、アリサ・フランクリン等、ソウルの名曲のカヴァーをダイナミックにカヴァーしたデビュー・アルバム『ゴールデン・R&B メンフィス・サウンド』、オリジナル曲2曲を含む入手困難を極めた2ndアルバムの『ディグ!』、そして渋谷公会堂で行われたライブを収めた『ダイナミック・ステージ』と、3枚のアルバムは日本にR&B/ソウルが熱く染みこんでいく瞬間を体感できる歴史的な名盤である。
◎リリース情報
『ライブ!』
オーティス・クレイ
2014/12/17 RELEASE
3,400円(plus tax)
『ゴールデン・R&B メンフィス・サウンド』
ザ・ハウス・ロッカーズ
2014/12/17 RELEASE
2,700円(plus tax)
『ディグ!』
ザ・ハウス・ロッカーズ
2014/12/17 RELEASE
2,700円(plus tax)
『ダイナミック・ステージ』
ザ・ハウス・ロッカーズ
2014/12/17 RELEASE
2,700円(plus tax)
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