『インターステラー』の宇宙空間はこうして作られた! 製作者がこだわったリアリティは『ゼロ・グラビティ』以上?
世界中で軒並みオープニング成績ナンバーワンを記録し、その高い前評判とともに先週末に公開となった日本でも初登場1位を獲得したエンターテインメント超大作『インターステラー』。巨匠クリストファー・ノーラン監督が手掛けたこの話題作は、地球滅亡のカウントダウンが迫る中、人類の存亡を懸け、そして愛する家族の未来を守るため、史上最大のミッションに挑む人間たちのドラマを描き出しています。
そして、本作で特に注目が集まっているのが、劇中に登場するブラックホールとワームホールの圧倒的な描写。“惑星間移動”を意味する作品タイトルの通り、マシュー・マコノヒー演じる主人公のクーパーたちは新たな惑星を探すため、このワームホールを利用して何万光年もの旅へ挑みます。製作総指揮に名を連ねる物理学者キップ・ソーンのデータを忠実に視覚化する取り組みは、これまでの映画の歴史においても初挑戦の試みとなりました。
このたびガジェット通信で入手した特別映像の中でキップ・ソーンは、「ワームホールも、ブラックホールも、映画の中で現実的な形で描かれたことはない。アインシュタインの一般相対性理論を用いて史上初の試みが始まった」と興奮冷めやらぬ口調で語ります。
さらにノーラン監督は、「最初のコンセプトは、現実の可能性を模索すること。本物の科学を追及した」と明かすも、「知識としてはあったが、実際に観て感じるのは、全く別物だよ。最初に決めていたんだ。できたイメージが観客に分かりづらければ、手を加えるのも仕方がないと。しかし、分かりやすい鮮明なイメージを映すことができた。驚きの連続だったよ。まさに“事実は小説より奇なり”だ」と、映画の枠を越えた挑戦について振り返りました。
さすが撮影のために500エーカーのトウモロコシ畑を作っちゃうほど、徹底的にリアルな映像を追及するノーラン監督。理論上のデータも忠実に映像化された本作は、先だって映画を鑑賞した庵野秀明氏も「ストイックゆえに圧倒的なビジュアル。圧巻です。面白かったです」と絶賛したほどです。
ちなみに、まだ映画を鑑賞していない人も、アイシュタインの理論や宇宙科学を理解している必要はまったくないのでその点はご安心を!
ノーラン監督が解説 『インターステラー』の宇宙空間はこうして作られた!(YouTube)
https://www.youtube.com/watch?v=JcbH6l9mgME
<ストーリー>
劇的な環境変化によって、地球の寿命は尽きかけていた。生きて帰れるか分からない、重大な使命を担う壮大な旅に選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男と数少ないクルーのみ。彼らは、居住可能な新たな惑星を探すため、前人未到の未開の地へと旅立つ。人類の限界を超える不可能にも思える史上最大のミッション。果たして彼らは、自らの使命を全うし、愛する家族の元へと生還することが出来るのか!?
『インターステラー』公式サイト:
www.interstellar-movie.jp
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