【ガラケーでも使える!】翻訳したいワードをSMSで送信、人力で翻訳を数秒以内にバック
国外へ旅行に行ったとき、外国の人に話しかけられたとき。言葉の壁に戸惑いを感じた経験はないだろうか。やはり身振り手振りだけでは、滞りない意思疎通は難しい。
Googleの翻訳システムやスマートフォン向けアプリなどもローンチされているものの、ソフトウェアの自動翻訳ではなかなかピタッと適合する翻訳を得られないし、正確な翻訳を今すぐ欲しいときには物足りないサービスかもしれない。
アプリのDLは必要なし、スマホがなくても利用可能
その点、Eric Fang氏、Lin Fang氏によって立ち上げられた「Muuzii」は、シンプルだが有用な翻訳サービス。ユーザーはサービスを利用するために、何かのアプリをダウンロードする必要もないし、スマートフォンを持っていない人でも利用できる。ユーザーは、翻訳したい言葉をSMSで送るだけ。
「Muuzii」には、「Muuzii Message」と「Muuzii Speak」の2タイプの翻訳サービスが用意されている。「Muuzii Message」では、ユーザーは翻訳を希望する言葉やフレーズをテキストメッセージを通じて送信する。すると、数秒以内に英語、中国語、スペイン語の翻訳結果が届く。
「Muuzii Speak」は、MMSメール送受信が使用できる携帯電話であれば、それを使って翻訳したいフレーズを録音して送ると、翻訳結果をバックしてくれるというもの。
専門のスタッフが人力で翻訳、24H対応
この「Muuzii」の大きな特徴は、コンピューターによる自動翻訳システムではなく、人力の翻訳だという点。そのため、会話の流れを汲み取った正確な翻訳結果を得ることができる。また24時間対応でサービスを展開しているので、時を選ばず利用できるのも心強い。
「Muuzii」は、2013年にアメリカの大手電話会社AT&Tと提携し、翻訳サービスをスタート。現在、北アメリカでサービスを利用できるが、今後他のキャリアや南米への展開も進める見込みだという。
多文化社会のアメリカは同時に多言語社会でもあり、言葉の壁という問題を抱えている。日常の会話だけでなく、ビジネスシーンや、正確な言葉のやり取りが必要となる医療の現場においても、言葉の壁は大きな障壁になるため、このようなサービスは役立ってくれることだろう。グローバル化が進む世界の中で、日本でもより一層の多言語対応が必要になってくるかもしれない。
ウェブサイト: https://techable.jp/
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