男性は共感? 夫が見た妻の“オッサン化”
結婚すると女性は変わる。付き合った当初はかわいかった妻も出産して産後太り。そして、5年後には約20kg増なんてことにも。子育ては忙しいし、パワーもいる。次第に妻がオッサン化。妻は強しということだ。
『妻がオッサンになりました。』(yasu33yasu3939/著、神山アキコ/イラスト、あさ出版/刊)は、愛する妻が日々オッサン化してしまい、悩める夫の視点から夫婦を描いた一冊。
「あるある」「うちも」という男性の共感、「ヤバい、これって私のことかも」「うちの母親がそうだったから気をつけねば」という女性のドキドキ感をくすぐるようなネタが15話掲載されている。
この本の主な登場人物は3人。夫の鈴木典安は36歳の営業マン。一人暮らし時代に培った家事力で妻を支える。性格は温厚でいわゆる「いい旦那さん」だ。妻の和歌子は33歳の専業主婦。付き合った当初の体重は52kg。今は70kg。子どもが生まれてからは「子育てで忙しい」が口グセ。結婚してから巨大化&オッサン化している。外出時でも化粧はほとんどせず、美容院にもめったに行かない。服装も楽なものを着て流行を追わない。お酒と甘いものが好き。息子の健太は5歳の幼稚園生だ。
■料理をする夫が妻のアドバイス通りにしていくと…?
母の日、典安はお花とレシピブックを和歌子のために買ってくる。野菜料理の多いレシピブックに和歌子は不満だったが、チンゲン菜のピリ辛炒めとヘルシーアスパラ肉巻きを典安が作ってみることに。それを横から見ていた和歌子は「チンゲン菜のピリ辛炒めには鶏肉入れないとおいしくないよ〜」とアドバイスする。さらに、ヘルシーアスパラ肉巻きは、肉を多めに巻くことに。和歌子からのアドバイスは「お肉はレシピより多めがいいわよ。そのほうが絶対おいしいから」というものだった。
野菜メインのレシピを見ても作ったにもかかわらず、肉料理ができるとは摩訶不思議。これはむしろ、肉レシピ本どおりに作ったほうがヘルシーなんじゃないだろうかと思う典安だった。
この夫婦はなんだかんだで仲が良い。典安と和歌子の微笑ましいエピソードの数々はクスクスと笑いながら読めるはずだ。リアルな家庭の生活に共感できる人も多いだろう。
平凡な日常の中に、幸せがたくさんあること、家族のありがたみを感じることができる一冊だ。
(新刊JP編集部)
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