季節のいぶくろ。 第26回「キスとフルーツトマトのミルフィーユ仕立て」
隠れ家レストラン「shibuya bed」のシェフ・宮田さんとソムリエ・バーテンダー・宮地さんによる食の連載企画「季節のいぶくろ。」。
毎週、旬な食材を使った“簡単”なのに“オシャレ”な料理と、それに合うワインを紹介していただきます。食にまつわる豆知識も満載です。
さて、今回のメニューは…?
「キスとフルーツトマトのミルフィーユ仕立て」
宮田:今回のテーマは「キス(鱚)」です。「キスとフルーツトマトのミルフィーユ仕立て」の作り方をご紹介します。
宮地:ワインは、こちら。「ヴィーニュ・フランセーズ・ブラン 2013」です。長野県の小布施ワイナリーから生まれたワインです。
宮田:キスは、高タンパクで、低カロリーなので、ダイエットにピッタリ。食べ物が美味しいこの季節。キスを使った料理で、体調をととのえていくのも良いですね。
キスとフルーツトマトのミルフィーユ仕立て
作ってみましょう!!
~料理のポイント~
・白キスは、スーパーに白キス開きで売ってますので卸す手間がはぶけます。
・耐熱皿もしくは、鉄板にクッキングシートを引かなければくっついてしまうので、注意しましょう。
・白キスはタンパクなお魚なので、甘味のあるトマトや、チーズなどに良く合います。
~キスの栄養効能~
・キスには、高血圧予防、肥満防止、高タンパク、低カロリーなどがあり、ダイエット中の方にはおすすめです。
今回の料理に合う、オススメのワインをご紹介。
自然体なワイン
自然派ワインブームから数年、ワインを扱っていて「自然派」や「ビオディナミ」という言葉を使う事にどこか抵抗があります。ワインは消費材であるとともに嗜好品であり、その味わいから造り手の汗や土地の文化を感じられるところに最大の魅力があると考えていますが、オーガニックであるという過程そのものが全面に押し出されたワインの味わいは往々にして造り手のエゴを感じる不自然さを帯びています。どのワインからも醸造上の欠陥から生じる同様の香りが感じられたり、酸化防止剤無添加が目的となっているための極度の酸化、また不健全な衛生状態になっているようなワインまで賞賛を受けている現状には疑問を抱かざるをえません。
長野県の小布施ワイナリーは国内でも有機栽培を意欲的に実践し、実験的なワインを次々にリリースしています。そのワインからは健全に育てられた葡萄の本来持っている個性をのびのびと表現された澄みやかな味わいを愉しめるとともに、その栽培の困難さと、ワインに対する愛情や責任感を感じます。自然なワインを造る事、自然体でいる事は簡単ではないのだと痛感させられます。
ヴィーニュ・フランセーズは接ぎ木をしていない4種の自根の葡萄を混植した区画から造られていますが、品種の個性は驚くほど調和がとれており、美しい酸と艶やかな質感、静かながらじわじわと心に染みるような生命力を感じるワインです。
shibuya bed
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂2−23−13
電話:03-3476-6120(ご予約承ります)
OPEN:18:00~26:00(土曜・日曜・祝日定休)
shibuyabed ホームページ http://www.shibuya-bed.jp/
イラスト 米原千賀子/illustration Chikako Yonehara
都市で暮らす女性のためのカルチャーWebマガジン。最新ファッションや映画、音楽、 占いなど、創作を刺激する情報を発信。アーティスト連載も多数。
ウェブサイト: http://www.neol.jp/
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