うまい棒の真ん中に穴が空いているワケとは?
日本を代表する国民的駄菓子といっても過言ではない「うまい棒」。1979年に発売されたこの駄菓子は、時代を超えて愛され続け、今や年間6億本製造されています。しかし、そんなうまい棒に隠された多くの謎について、皆さんはご存知でしょうか。
例えば、その大きな魅力でもある10円という価格。様々な商品が値上げするなか、発売から35年たった今でも、なぜ10円という価格を貫き通せるのでしょうか。
あるいは、現在うまい棒には「とんかつソース味」「サラミ味」「牛タン塩味」「オニオンサラダ味」「チョコレート味」、など全18種類と、実に多くの味がありますが、なぜこんなにも様々な味を作り続けているのでしょうか。
そして、うまい棒といえば、真ん中に空いている穴。この穴は一体なぜ空いているのでしょうか。
こんなに身近なお菓子なのに、私たちは驚くほどうまい棒のことを知らないのです。書籍『うまい棒は、なぜうまいのか? 国民的ロングセラーの秘密』は、私たちの知らない疑問にバッチリ答えてくれる一冊。
同書によると、”あの穴”は決して材料費をケチるためではないのだとか。実は、穴を空けることでかえってコストがかかってしまうそうです。しかし、そうまでして穴を空ける背景には、大きく二つの理由があるのだといいます。
まず一つ目は、食感が良くなるということ。空いていない時に比べ、かじった時のサクサク感が増すのだそうです。そしてもう一つの大きな理由は、穴が空いていると衝撃に強くなり、壊れにくくなるからなのだとか。
「うまい棒は工場でつくられたあと、配送センターから問屋さんに送られ、そこから二次問屋や店に送られて……と長距離輸送されることが少なくない。海外に輸出もされている。また、子どもがブンブン振り回して、何かにぶつかるかもしれない」(同書より)
コストをかけてまでも、真ん中に穴が空けられる理由。同書では、この他にも、包装へのこだわり、パッケージへ込める遊び心、うまい棒を広めるための販路活動……といったように、うまい棒にまつわるあらゆる情報が紹介されていきます。
国内のみに留まらず、海外にも多くのファンがいるうまい棒。果たしてうまい棒とは一体何なのか、何故こんなにも多くの人に愛され続けるうまい味を提供し続けられるのか、うまい棒が徹底的に解剖され、その製造の裏側に秘められた工夫の数々が明らかにされていく衝撃的な一冊となっています。
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