Google、Android新バージョン“Android 5.0(Lollipop)”を正式発表、Nexus 5 / 7 / 10はアップデート確定、Android SDKは10月17日にリリース予定(更新)

米Google は現地時間10月15日、Android OSのメジャーアップデート版となるAndroid 5.0‟Lollipop”を正式に発表しました。コードネーム名は当初より候補として噂されていた“Lollipop”でした。

Android 5.0は同日発表された『Nexus 6』、『Nexus 9』、『Nexus Player』(Android TVとして)にプリインストールされるほか、既存の『Nexus 5』、『Nexus 7』(たぶん 2013 年モデルだけ)、『Nexus 10』、『Google Play Edition』端末に数週間中に提供されます。『Nexus 4』はサポートされませんでした。Android 5.0 用の Android SDK は 10 月 17 日にリリースされる予定です。(更新:『Nexus 4』もアップデートされます

Android 5.0 における変更内容はこれまでのバージョンアップの中でも最大規模。スマートフォン、タブレット、テレビ、スマートウォッチのそれぞれで一貫したインターフェースで利用でき、それらがシームレスに連携するような変更が施されたほか、パフォーマンスの向上やバッテリーの持ちの改善に関する変更も施されました。新APIだと5000も追加されているそうです。

・ Android “L”リリースにおける変更のポイント(インターフェース
)・ Android “L”リリースにおける変更のポイント(パフォーマンス編)

“Material Design”の導入
Android 5.0 の最大の特徴と言える “Material Design” は、インクと紙をモチーフにしたアプリやウェブの新たなデザイン方式のことです。

通知の刷新
通知の表示スタイルが『Google Now』のようなカードスタイルに変わり、ロック画面上にも表示されるようになりました。また、フルスクリーン時に通知を確認できる「Head Up」も追加されています。

新アニメーションの追加
アプリ内のUI要素が操作内容によって新しいアニメーションと共に独立して動くようにすることができ、タッチ操作時にもアニメーションを適用できるようになりました。

Nexus用のブートアニメーション刷新
『Nexus』スマートフォン・タブレットでは起動時にオシャレなブートアニメーションが再生されます。

新しい「Recent」パネル:
最近起動したアプリの履歴はスタック式に変わり、『Chrome』ブラウザなどは開いたタブもひとつのタスクとして切り替えることも可能になりました。

ART ランタイムのデフォルト化
アプリのデフォルトランタイム(仮想マシン)がこれまでの「Dalvik」から「ART」に変更されました。アプリの実行方式が変わることで、アプリの起動時間の短縮や実行性能の向上、アプリの処理にかかるCPUの利用時間も短縮されることから、バッテリーの消費量の削減にも期待できます。

64bit CPU のサポート
Android 5.0ではARM64とx86-64の64bit命令セットに対応しました。アプリの実行性能やマルチタスク性能も向上するとみられます。

ゲーム性能の改善
PC 向けのグラフィックスAPIを利用できるようにする「Android Extension Pack」が提供されます。

“Project Volta”の導入
バッテリー消費量の低下とアプリの最適化に役立つツール群・API です。この中にはバッテリーを食っているアプリを特定するのに役立つ“Battery Historian”と呼ばれるツールや“JobScheduler API”と呼ばれるスケジュール用の新APIなどが含まれています。

“Battery Saver”の導入
バッテリー消費量を削減するエンドユーザー向けの新機能。CPUクロックと描画フレームレートを下げたり、バックグラウンドデータをOFFにしたりする動作モードです。

Bluetooth アンロックの追加
Bluetooth機器との接続状態によってロック画面認証が自動ON/OFFされるようになりました。詳細はこちらの記事

端末暗号化のデフォルト化
アプリやデータを暗号化するオプションはこれまではデフォルトOFFでしたが、Android 5.0からデフォルトONになります(詳細はこちらの記事)。

マルチユーザーのスマートフォン対応化:
これまではタブレットのみ利用できたマルチユーザー機能がスマートフォンでも利用できるようになりました(詳細はこちらの記事

Bluetooth Peripheral モードのサポート
従来のAndroidはBluetooth機器のマスターとしてしか機能しませんでしたが、Peripheralモードをサポートしたことで、ウェララブルデバイスのようにマスターにデータをブロードキャストするスレーブとしても機能するアプリを開発できるようになります。『iBeacon』への対応や『iBeacon』のようなサービスの登場に期待が持てます(詳細はこちらの記事)。

USB オーディオのサポート
詳細はこちらの記事

このほか、・ 「端末の状態」の情報は長タップでクリップボードにコピー可能・ 標準リカバリーではブートローダーへの切り替えと電源 OFF が可能・ アプリドロワーのアイコンの並び順が変更される ・ 着信が鳴っている間でもアプリの操作が可能・ 連写や RAW 撮影に対応・ ステータスバー上のキーボード切り替えメニューがナビゲーションババーに移動
Source : Google


(juggly.cn)記事関連リンク
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