【電子ゲームがあんのっ】第2回 杏野はるなのバリのゲーム事情 バリ島では99%のゲームはコピー物

杏野はるな

ガジェット通信をご覧の皆様こんにちは。杏野はるなです。

さてさて、連載二回目でございます。基本的には電子ゲームの情報を中心に書いていきたいと思っています。が、今回はいきなりですが特別編。はるなの大好きな国、インドネシア、バリ島のゲーム事情について書きたいと思います。

みなさまはバリ島と聞くとどんなイメージがありますでしょうか? リゾート地? ナシゴレン? あるいはテロがあった場所? と、なかなかゲームには結びつかないと思うのです。そして実際に日本と比べるとまだまだテクノロジーは進んでおらず、ゲームハードのメインは『PS2』です。最近やっと『ニンテンドーDS』が入って来た感じです。

でもそれは仕方無いのです。インドネシアバリ島はまだまだ途上国で平均月収も日本円にして3万から5万円くらい。なのでテレビゲームは非常に高価な遊びでして、なかなか一般のちびっ子達には浸透していません。というよりできない、と書いた方が適切でしょうか。しかし、しかし、それでも魅力のある遊びの一つ。好きな子は色々な方法で遊んでいます。その一つは日本で言うネットカフェ的な所です。といっても設備は大したものではなく、ガレージにテレビを数台入れた感じです。そこに集って黙々と遊んでいます。値段は一日遊んで200円くらいです。そしてもう一つが……。

もちろん本来は絶対にあってはいけない事で、はるなも基本的には反対なのですが、バリ島では99パーセントのゲームはコピーモノです。繁華街では普通にコピーされたソフトが陳列されています(写真2) 。

ゲーム屋

各種クレジットカードも使るお店でもです。ほとんどは『PS2』、『Xbox』で最近は『Wii』のソフトも見かけます。値段は一枚日本円で100円くらいで、5枚買うと1枚オマケの表示があるお店もありますので、きっと原価はもっと安いのでしょう。買っているのは地元の人はほとんどおらず、オーストラリアからの観光客がほとんどのようです。コピーの問題については国ごとに考え方がすごく違うように感じます。それは宗教観に近いモノがあるのですが、中国の一部やこういった途上国では「いけない事」という意識が非常に薄いのが事実です。もちろん業界の先、そして 権利問題を考えれば絶対にいけない事です。

でも日本は世界の視野で見るとやっぱり裕福な国。そうでない国の人々はそれを売らなければご飯を食べていけないという現実もあります。森林破壊の問題や、密猟の問題と近いのですが、世界的に見ればもちろん自然を破壊するのはいけないこと、絶滅危惧種を狩るのは違法です。でももっと小さな世界で人の生活を覗いてみると、彼らは森の木を切って売らなければ、もしくは密漁をして密猟をして裕福な国にワニなんかの皮を売らなければ生きていけないのです。はるなはだからといってコピー品を作って、買って良いとはもちろん思いません。が、そういった考え方を持ってこういった問題を考えてみるとまた違った価値観が生まれるのではと考えています。おっと、今回記事はなんだか真面目路線なのでありますが、ゲームが大好きだからこそ、価値観の違いをただ責めるのではなく「どうして?」をクッションさせていきたいと思いました。

どんなものにも価値あります。例えば、今こうして 読んでいただいているわたしのコラムにも価値あります。無料に見えますが、もちろん広告よる宣伝効果が存在しています。そのものの価値というものはテクノロジーによって見えづらくなってきている、もしくはあえて見えないようにしている現在ですが、一度立ち止まって考えると色々な物が見えてきます。はるなは最近まるで広告代理店のように物事を分解する行為が好きです。限界まで分解する。小さい頃、ミシンなんかの意味のわからない機械を分解して遊んでいた気持ち。それが今の便利な時代には大事なのかもしれません。

これからのガジェット通信さんの連載ではそんな気持ちでゲームを分解(注 物理的にでは多分ありません)してユーザーの皆様の立場に立って書いていきたいと思います。最後に一番大事なのはメーカーさんでなくユーザーさんなのです。お客様は神様です。
どうぞよろしくお願いたいします。

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バカンス バリは良いよ

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杏野はるな

ゲームアイドルです。レトロゲームが大好き! 映画もLDを集めています。最近ガンプラ制作にも夢中。 She is Japanese female talent. It is detailed in an old game. It http://www.eggcore.jp/

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