その駅名には訳がある! 2つの地名を合わせてつけた理由
鉄道の駅名には地名が使われることが多いが、なかには2つの地名を合わせて作られたものもある。今回はそうした地名を合併した駅と由来をいくつかご紹介しよう。
■新函館北斗駅(しんはこだてほくとえき/JR北海道新幹線)※2016年開業予定
【新函館】+【北斗】
2016年3月に開業予定の北海道新幹線。当初この駅の仮称は『新函館』だった。しかし実際に駅があるのは北斗市。そこで北斗市と函館市が協議をしたうえで、JR北海道に決定を一任した。そして2014年6月、JR北海道が『新函館北斗駅』とすることを正式発表。「これなら新幹線が函館行きで、駅が北斗市にあることも分かる」というのが理由だが、北斗市の高谷寿峰市長は「できれば北斗函館駅がよかった」と話しているそうだ。
■水沢江刺駅(みずさわえさしえき/JR東北新幹線)
【水沢】+【江刺】
現在、駅のある場所は奥州市だが、奥州市は水沢市、江刺市とさらに2町1村が合併してできた地域。駅ができた当初はまだ合併前で、駅があったのは水沢市だった。そこで「新水沢駅」とする予定だったが、こちらも新函館北斗駅同様、隣接する江刺市及び沿線地域から『江刺』の名前も入れてほしいとの要望があり、『水沢江刺駅』となった。ちなみに、JR東北本線には『水沢駅』があるが、『江刺駅』は存在しない。
■喜連瓜破駅(きれうりわりえき/大阪市営地下鉄谷町線)
【喜連】+【瓜破】
関西の難読駅名の一つ『きれうりわりえき』。1980年の谷町線の延伸により、隣町だった喜連(きれ)と瓜破(うりわり)の名前を取って喜連瓜破駅となった。谷町線にはほかにも2つの地名が合わさった駅名があり、『太子橋今市(たいしばしいまいち)』、『千林大宮(せんばやしおおみや)』、『関目高殿(せきめたかどの)』、『野江内代(のえうちんだい)』、『駒川中野(こまがわなかの)』と喜連瓜破以外に5つもある。これはもともと駅の場所が2つの町にまたがっていたためで、どちらか一方ではなく、両方の町の名前を合わせたことによる。
普段、駅名について深く考えることはあまりないが、こうして調べてみるとそれぞれの町のこだわりや事情、歴史が垣間見えてくる。何気なく普段通りすぎる駅も、変わった駅名の由来があるかもしれない。特に、地下鉄の駅名は2つの地名が由来になっている場合が多いので調べてみると面白いかも?
元記事URL http://suumo.jp/journal/2014/09/10/69254/
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