ブックカフェ6次元が選ぶ一冊: 文化人類学者の今福龍太さんが問いかける本というメディアの可能性『書物変身譚』
編集部より)東京荻窪にある『ブックカフェ6次元』の店主ナカムラクニオさんに、毎月おすすめの本を紹介してもらいます。
『書物変身譚』
まるで「読むラビリンス」のような一冊です。『書物変身譚(しょもつへんしんたん)』は、本という紙メディアの可能性を、再び全人類に問いかける大きな疑問符のような書物です。「本も身体も、メディアである」という新しい概念を、読者と共に深く探求しようとしているのかもしれません。
文字を刻印することの意味は、何なのか? 情報を、肉体化する意味は? 読めば読むほど、書物という迷宮から永遠に抜け出られなくなってしまうような構造を持った不思議な本でもあります。デジタル化できない書物の魅力の本質に迫る〈書物〉です。
(ブックカフェ 6次元 店主 ナカムラクニオ)
この本について
書名:『書物変身譚』
著者:今福龍太
出版社:新潮社
定価:3200円+税
発売日:2014年6月30日
本を選んでくれた『ブックカフェ 6次元』について
店名:ブックカフェ 6次元
店主:ナカムラクニオ
荻窪駅徒歩3分。白山神社前の1と1/2階にある6次元は、カフェとギャラリーと古本を扱っています。人が集まる「つなぎ場」のつくり方~ 都市型茶室「6次元」の発想とは』(阪急コミュニケーションズ)発売中。
所在地: 〒167-0043
東京都杉並区上荻1-10-3 2F
電話: 03-3393-3539
ウェブサイト: http://www.6jigen.com
主なメニュー: 珈琲500円
営業日時: 土日 15:00-22:00(不定休)
『ブックカフェ 6次元』店内の様子と店主のナカムラクニオ氏
ウェブサイト: https://getnews.jp/
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