マンガ版ハウス・ミュージックはじめて物語! 『マシーンズ・メロディ』刊行

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マンガ版ハウス・ミュージックはじめて物語! 『マシーンズ・メロディ』刊行

ダヴィッド・ブロ&マティアス・クザン著『マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史』(DU BOOKS刊)

このたび〈DU BOOKS〉から刊行された『マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史』は、まさにその副題の通り、ディスコ〜ハウス、その誕生の歴史がストーリーとしてマンガで楽しめる、そんな本だ。

本作はフランスのライターでラジオDJでもあるダヴィッド・ブロと、グラフィック・アーティストのマティアス・クザンの2人によって描かれたフランスのコミックの訳出だ。ディスコが誕生するまでの過程、デヴィット・マンキューソやトム・モールトンなどのDJによる最初期のシーンについて細かく書かれたプロローグだけとっても大変大きな価値を持っている。ディスコ〜ハウス・ミュージックの誕生と発展を中心に、その過程ともいえるパラダイス・ガラージやシカゴ・ハウスなどについても記されている。特に前半は、読むものの感情を移入させる、ドラマチックなタッチとなっており、著者と読書の溝をちょうどよい距離感で埋めてくれる。さらに一歩、この歴史のなかへ踏み込むことができる。
本書は、平成生まれの自分のような“後追い”のさらに”後追い”の世代にも大変読みやすいものとなっている。ただ、その名前と、漠然と“そのシーンのレジェンド”という事実だけしか知らないアーティストたちも、コミックで描くことで、ドラマ性が高まり理解に繋がりやすい。
『マシーンズ・メロディー』はダンス・ミュージック・カルチャーにおいてのコミュニケーションの重要性をあらためて確認することが出来る資料集であり、指南書といった感覚だ。
(浜)

・DU BOOKS公式サイト『マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史』
http://diskunion.net/dubooks/ct/ detail/1006274004

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