【連載・日本の駅】大阪市営地下鉄・谷町線 駅名が長いナゾ
(一例)太子橋今市(たいしばしいまいち)、千林大宮(せんばやしおおみや)、関目高殿(せきめたかどの)、野江内代(のえうちんだい)、四天王寺前夕陽ケ丘(してんのうじまえゆうひがおか)、駒川中野(こまがわなかの)、喜連瓜破(きれうりわり)
谷町線は、他線に比べ、走行距離が一番長く、駅数も多い。開通は、御堂筋線、四つ橋線、中央線に続いて4番目。利用者数は2番目に多い路線だ。
そして、なぜ駅名が長いのかというと、「沿線のそれぞれの土地(地域)が駅名を譲らなかったから」というのが、地元でのもっぱらのウワサ、常識として定着する。
たとえば、四天王寺前夕陽ケ丘駅。そもそも、駅の東側に「四天王寺」、西側に「夕陽丘町」と別々の地名が実在する。四天王寺はあの聖徳太子が建立した日本仏教最古の本格的寺院として知られ、駅が開業した昭和43年(1968年)には四天王寺駅に決まっていたという。だが、地元の人々が「夕陽丘にしてほしい」という要望が根強く、「四天王寺前(夕陽ケ丘)」という駅名になり、平成11年(1999年)に()が外れ、四天王寺前夕陽ケ丘駅となった。
他の駅を見ても、太子橋今市は太子橋と今市、関目高殿は関目と高殿など、それぞれの地名が駅周辺に存在する。駅名を決める際、それぞれの地区が譲らなかった(と推測される)
車内アナウンスや切符の駅名表示など、長いとなにかと不便が起こるようにも感じるが、住めば都で、慣れてしまえばそう気にならなくなるから不思議だ。
大阪市交通局|地下鉄時刻表|谷町線http://kensaku.kotsu.city.osaka.lg.jp/subway/dia/rosen/roseneki1_2.html
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