一見洋食屋に見える謎の看板を掲げる石川町の「横濱亭 おしゃれぱあてぃー」の正体は?

一見洋食屋に見える謎の看板を掲げる石川町の「横濱亭 おしゃれぱあてぃー」の正体は?

横浜のココがキニナル

石川町駅の南口にある『横浜亭 おしゃれぱあてぃ』がキニナル。社交ダンスやアルゼンチンタンゴの教室を開いているようですが・・・(かまぼこねこさんのキニナル)

はまれぽ調査結果
無抗・無競・無衒(あらがわず・きそわず・てらわず)を掲げた「横濱亭 おしゃれぱあてぃー」。和やかに穏やかに、踊って楽しむ風変わりな店だった

「おしゃれですぅ。おしゃれぱあてぃーというお店ですぅ。石川町ですぅ。どうですぅ?どうですぅ? ダンスですぅ。タンゴですぅ。ですぅ・・・・・・やぁーりますかー! がっはっはっはっは!」。

なーんにも言ってない、こっちは。

要は、怪獣だし妖怪だし、とってつけた品なんて、品でもなんでもなくて、ここまで人を“無”にする人間は見たことない。編集部・山岸(下ネタが異常に好き・バツイチ・♀)の話です。

それでも、タンゴにはなぜか興味があったので、石川町でレッツダンスといきましょう。

ちょっと変わった素敵空間「おしゃれぱあてぃー」

デカい声で「踊っちゃいますぅ? 踊っちゃいますぅ? クドーさん、踊っちゃいますぅ?」と目を見開くのは山岸こと下ネタ。
JRの石川町駅元町口から元町方面に歩いて3分くらい、見えてきました。
 

発見

発見
 

ぱあていー

ぱあていー

一筋縄じゃいかん様子が窺えた。続けて目に入ったのがコチラの方々。

ポスター1

ん~

ポスター2

これは

ポスター2 ポスター3

かっこいいね

エンリケモラレス

色気びんびんの写真。この方がダンスの先生。マダムたちはたまらんでしょうね。

看板1

らしいです

看板2

らしいですね

なかなか、独特なというか、風変わりというか、そういう種の香りもびんびんします。

入口

おじゃまします 

店内にはオーセンティックなタンゴミュージック。暖色のやわらかい照明。和やかな話し声にタンゴのリズムを鳴らす手拍子。店の奥から男性がやってきて「どうも、お待ちしてました」と迎えてくださった。

オーナー雄城太船さん

「横濱亭 おしゃれぱあてぃー」オーナーの雄城太船(おぎたいせん)さん

1989(平成元)年にここで「横濱亭 おしゃれぱあてぃー」を始めた雄城さん。始めたきっかけについては少しばかり熟考した様子の後に「ノリです(笑)」と言う。

そのあと語ってくださったのが、大学を卒業後、レストランで働いていたころ、パーティーの取り仕切り担当になり、披露宴の良さに感動したというお話。人々が幸せになるその瞬間と未来が見えるこの場が最高だということで、結婚式場を作ることを決意。

オーナー雄城太船さん

「でも挫折をしましてね」
 
詳しくは語ってくださらなかったが、その「挫折」を経て、1978(昭和53)年にレストランウエディングをメインとしたパーティーイベントの店を山下町に作ることに。
10年間山下町で多くのパーティーを開催し、1989(平成元)年に石川町にやってきた。最初はパーティーサロンとして営業していたが、「気軽に踊れる店」として変化し、社交ダンスとアルゼンチンタンゴの教室も開催するように。

ちなみに、たまに看板を見た人から洋食屋と間違われることもあるとのこと。

予定表

教室はグループレッスンと個人レッスン両方あり
 
ダンス教室を始めたきっかけを聞いてみた。

インタビュー1

「・・・・・・」
 
「ノリです(笑)」。沈黙の後に「ノリです」。リフレインである。パーティー全盛のころのお客さんが「ちょっと踊ってみていい?」と言って踊っているうちに今のカタチになったという。だいぶ、はしょりが効いてます。
そして、話をしている最中に、どうしてもキニナルことがあったので雄城さんに尋ねてみた。

ひたすら

「これなんですか?」

「ひたすら」。日曜日に「ひたすら」。雄城さんは少々したり顔で「答えは、ひたすらダンスパーティー」とのこと。毎月第2日曜日に開催されるパーティーの通称。それが「ひたすら」。

ひたすら詳細

詳細

ということで、ダンスの様子を窺ってみることに。
取材日は週3日ほど行われているアルゼンチンタンゴの個人レッスン日。よろしくどうぞ。

タンゴをちょと嗜む

おや、さっきの、入口のかっこいい人。

エンリケ1

黒のシャツ

雄城さんが「彼がエンリケ・モラレスです。世界のエンリケです」と紹介したので「入口の、あの、映画の『慕情』のような写真の人ですか」と尋ねると「そう!(笑)」と雄城さん。

エンリケ2

世界のエンリケ

タンゴのレッスンが続く。流れるように踊る男女のペア。「ハァイ、ソノママァ~、ユックリィ、ユックリィ、ソウネ」と指導する世界のエンリケ。世界のエンリケは16歳でデビューしたプロのタンゴダンサーで、現在31歳。ミスユニバース選出大会などでの舞台経験を生かして来日し、アルゼンチン大使館講師も務めたとのこと。

レッスン1

「ユックリィ」
 
「クドーサァン、アナタモォ、ヤリマスカ?」と世界のエンリケ。「やりますっ! はぁい!」と山岸。
なんでじゃ。やるけど、なんでじゃ。

レッスン2

基礎のレクチャーから
 
教えてくださったのは中島ミーナさん。タンゴの基本「サリーダ」というステップをご教授いただくことに。
ん? サリーダ・・・サリーだ・・・サリーちゃんだ。

レッスン3

8つの

レッスン4

ステップを操る

レッスン5

サリーダ

すり足でなめらかに。そしてペアとの呼吸を合わせて。感情も豊かに。ときたもんで、これは難しい。しばらくステップを反復。

レッスン6

きれいに足をそろえて始める

レッスン7

なかなか

レッスン6

うまくいかない
 
なかなか難しい。覚えもあまりよくないようだ。それでも一通りやったので中島先生と組んで実践風に踊ってみることに。動画ですいません。「誰が見たいねん」ですよね。

レッスン8

YouTubeにリンクしています>

見苦しいところをすいません。その後も中島先生のサリーダレクチャーが続く。そしてさっきよりかは覚えたところでペアの方を交代してサリーダ。

レッスン9

ちょっと

レッスン10

サリーダ

レッスン11

できたっぽい

「イイネ、ヨクナッタネ」と世界のエンリケ。「ホントニ? アリガトネ」と横浜のクドー。

アルゼンチンタンゴのサリーダで少々いい汗かいたところで、そういえばと思い出したことがひとつふたつ。雄城さんに尋ねてみた。
クドー:「なぜ『おしゃれぱあてぃー』という名前にしたんですか?」
雄城さん:「・・・・・・(笑)・・・・・・まあ・・・・・・(笑)」
クドー:「ひらがなにしたのはなんか理由でもあるんですか?」
雄城さん:「・・・・・・意味なし(笑)」

意味なし

意味なし

「おしゃれぱあてぃー」は会員制と看板にはあるが「興味を持ってこの場の空気を壊さないマナーとエチケットのある方ならいくらでもウェエルカム、いや、いくらでもは言い過ぎたな。そこそこにね、来てください」とのこと。

お知らせ1

こういうのとか

おしらせ2

こういうのもやってます

ご興味をもってくださった方はお気軽に。

取材を終えて

とてもフレンドリーな空気で和やかな店の空気。世界のエンリケのグッドルッキングガイ加減。雄城さんの独特な雰囲気。
「横濱亭」とついているので「洋食屋と間違われる」という話も、なんか良かった。

―終わり―

横濱亭 おしゃれぱあてぃー
住所/横浜市中区石川町1-21
電話/045-662-6560
営業時間/10:00~18:00
定休日/不定休
※料金はレッスン内容によって違うので要問い合わせ

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