体温で発電し、ウェアラブルツールを充電!薄くて軽く、発電効率のよい新素材

Byung-Jin-Cho

腕時計型をはじめ、さまざまな形状のウェアラブルツールが登場している。ウェアラブルツールを動作させるためには当然、電源が必要になるが、ウェアラブルツールに搭載できるよう、小型、軽量化された電池の開発はどうしても必要になる。
Korea Advanced Institute of Science and Technology(KAIST)のByung Jin Cho氏の研究チームでは、“ウェアラブル熱電池”という、身につけたときに、人間の体温を利用して発電する薄いシート状の素材を開発。この素材は繊維ガラスでできており、簡単に布地などに入れ込むことができる。

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従来は、セラミックを媒体とした発電素材が多く用いられてきたが、セラミックのものは固くて重いため、布地に仕込んだり、小型のウェアラブルデバイスに搭載するのは難しかった。この新素材なら、非常に軽い上、セラミック素材より発電効率もよい。
10センチメートルの長さのシートは、およそ40マイクロワットの電気を発電し、これは半導体チップを作動させるには十分で、もっと大きな50~100センチメートルサイズになると、約2ワットの発電量となり、携帯電話の充電に利用できるという。
体温を利用して発電する新素材は、作成工程の最適化や、生産体制の整備を進めていき、およそ2~3年以内を目指して製品化したい意向とのこと。幅広いウェアラブルデバイスに活用できそうなこの新素材、いち早い提供開始が待たれる。
KAIST thermoelectric generator

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Techable

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