【ソルのゲー評】『PlayStation 4』の期待の新作『inFAMOUS Second Son』 少しボリューム不足?
5月22日に発売した『PlayStation 4』専用タイトル『inFAMOUS Second Son(以下、インファマス セカンドサン』。このゲームは『PlayStation 3』で発売していた『インファマス』、『インファマス2』に続く3作目になるが、今作は主人公が変更されている。1作目からのこのゲームのファンであった私はもちろん発売日に購入。
前作、前々作同様に今作もオープンワールドゲームとなっている。主人公である悪ガキ「デルシン」を操りクエストをこなすゲーム。さてこの『インファマス セカンドサン』がどういったゲームかというと、コンジットと呼ばれる超能力者がアメリカ各地に現れはじめ、主人公「デルシン」もその特殊な能力を持ったコンジットのうちの1人なのである。
しかしそんなコンジット達は世間から色眼鏡で見られハンティングの対象とまでなってしまう。統一保護局(D.U.P.)という機関により世論を反コンジットへと操るのである。特殊能力を持ったためにD.U.P.から逃げる羽目となってしまったデルシン・ロウ。
様々な能力
SMOKE(スモーク)最も使う技。最初に覚えるのがこの能力。自身を煙に変化させ狭い場所を高速移動することも可能。
NEON (ネオン)2つめの能力ネオン。レーザーのようなブレード状の物体を投げ切り裂いたり、爆破させることが可能。
VIDEO(ビデオ)映像を具体化することが可能な能力。周囲の環境に合わせて自身を溶け込ますことも可能。
終盤まではこれらの3つの能力を駆使して戦うことになる。基本的に3つであるが、実はこれら以外の特殊能力も存在する。公式サイトにも既に公開されているので、ここに書いてしまうが『ペーパートレイル』と呼ばれる紙を使った能力。これはウェブサイトに登録しないとエラーが出てしまうので、先にPSNで登録が必要になる。
また紙以外にも敵の能力を最後の最後に使うことが出来る(クリア後はその能力を引き継いでいる)。
オープンワールドいえどそれほど広くはない
さてさて、『インファマス』といえばオープンワールドで自由に街中を移動出来るアクションゲームとして話題になっていた。今作も同様にシアトルの街を舞台に自由に移動出来るのだが、いかんせん狭い。基本的に街が2つに分かれており、その2つの街を含めてもだだっ広いとは言い難いだろう。かと言って建物の中に入れたり、街中でいろんなことが出来るかといえばそうではない。
D.U.P.の拠点を破壊したあとに出てくるクエストを淡々とこなして行くだけである。『アサシンクリード』で例えるならビューポイント後のクエスト遂行、それの繰り返し。それらを無視してメインクエストをすすめても良いが、それだとあっという間にゲームが終わってしまう。多少ボリューム不足といったところだろうか。
前作にあったアクション「電線渡り」も無くなっており、実に残念である。
グラフィックは一流
ただ『PlayStation 4』ということもありグラフィックは一流である。リアルタイムで動くデルシンの表情やエフェクト、またシアトルの街は必見である。前作、前々作の時点で既に完成度が高くグラフィックに定評があったこの作品。ボリュームはシリーズ中最も少ない物になってしまったが、アクションゲームとして割り切ればそこそこ楽しめるのではないだろうか。
サブクエストももうすこしバリエーションがあれば評価も変わっただろう。
前作との繋がりはほとんどないので今作から遊んでも問題ない。個人的には前作、前々作の方をオススメしたいが。
『PlayStation 4』のローンチにあわせるために、サッカーパンチ(開発会社)が急いで作った感が伝わってくる。折角良いコンセプトの作品なので次回作に期待したい。
<良いところ>
・グラフィックは当然綺麗。
・数々の特殊能力が使える。
・今作から始められる(前作、前々作との繋がりはほとんどなし)。
・街中を走り回るだけでも気持ち良い。
<悪いところ>
・ボリュームがかなり少ない。
・サブクエストがマンネリ気味。
・回復場所が少ない。
・似たような
・マップが狭い
『インファマス セカンドサン』コントローラーの電池が切れたら緊急避難する仕様が変わってる?
※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]
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