昔活躍したエンジンが集合 石油発動機運転会

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『石油発動機運転会』をご存知でしょうか? 写真のような大きな鉄の車輪がついたエンジンのようなものをひたすら回して楽しむ団体です。今回は『静岡県石油発動機愛好会』の運転会で話を聞けました。自動車のエンジンと似ているがなんだか違う、石油発動機です。

基本は目的なしに運転

石油発動機は70年以上前に使われていた動力源です。当時は電気が全国に通じておらず、電気モーターの代わりに動力を石油発動機で創りだしていました。 農作業のための動力や工場で物を作るときの動力として活用されていました。しかし、運転会ではただ回すだけで、動力を取り出して何かを行うということはあまり行われません。

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この写真ではベルトを使って発電機を駆動しています。昔はこのように動力を取り出していました。

 

楽しみ方

石油発動機を所有している人の楽しみは、実際に動かすことです。 ただ、古いものをコレクションするだけではなく、動いている方が見ている人の注目があります。 他のポイントとしては「できるだけオリジナルを保つ」事が良いこととされており、多くの愛好家は、磨いたり、塗装をすることも無くメンテナンスを行っています。 部品もできるだけオリジナルを使う人が多いです。

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オリジナルの部品を使い、当時と同じような動きを楽しみます。 このため、始動時は不安定で爆発に近いような排気がでます。 これも、醍醐味とされています。

学校で習った内燃機関が楽しめます

石油発動機と今の車のエンジンの基本原理は全く同じですが、現代のエンジンはハイテクな電子機器や細かな部品が多く搭載されており、学校で習った内燃機関の知識では理解できない部分が多いです。

一方、石油発動機はエンジンの基本がそのままなので、中を見れば何とか理解できるかもしれません。 エンジンの基本知識があり、機械整備が出来る人であれば自分でメンテナンスが出来る部分が魅力と言われています。

エンジンといえば高い回転が魅力ですが、石油発動機は毎分600回転と自動車のアイドリング回転より低めで運転します。 さらに、調整を行いできるだけ低い回転数で静かで動作させる事が面白いとされています。

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ケースを開ければエンジンの基本構造を見ることが出来ます。クランク、コンロッド、ピストンなど覚えていないでしょうか?(学校で習っているはずです)

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小規模な大会でも30台位の石油発動機が集まります。 大規模な大会だと100台以上が集まると聞いています。

 
石油発動機運転会

http://youtu.be/jzXCD0JnRqM

※この記事はガジェ通ウェブライターの「寺平長由」が執筆しました。あなたもウェブライターになって一緒に執筆しませんか?

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