こち亀「逆噴舎」(メカAG)

こち亀「逆噴舎」(メカAG)

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

こち亀「逆噴舎」(メカAG)

こち亀を呼んでたら、両さんが飛行機の機長の格好をして「機長の逆噴舎です」と名乗るシーンが目に止まった。そういえばそういう事故があったな、と。

「日本航空350便墜落事故」 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本航空350便墜落事故

1982年か。着陸寸前に機長がなぜかエンジンを逆噴射させ、機体は滑走路前の海に墜落した。で、当時「逆噴射」が流行り言葉になり、テレビでもお笑い芸人とかがネタにしていた。

そういえば「ダッチロール」というのも流行した。こちらは1985年の事故。垂直尾翼を失った機体は安定を失い機長の機体との挌闘もむなしく御巣鷹山に墜落してしまった。

「日本航空123便墜落事故」 『Wikipedia』
http://ja.wikipedia.org/wiki/日本航空123便墜落事故

異常発生から墜落まで時間があったので、乗客が書いた遺書が涙を誘った。でもこれもネタにしてたよな。政治の迷走をダッチロールとか表現していたのもあったような。

   *   *   *

いまだときっとこういう笑いはけしからん!ということになってしまうのだろう。そういえばこち亀も時事ネタとかほとんど扱わなくなったよね。むかしは風刺ネタとかあったのに、いまは心あたたまる話が、ハチャメチャな話ばっか。

いつからこんなに「こんなことを笑いのネタにしたらけしからん」ということになったんですかね…。1980年代はそんなことなかったし、1990年代もまだそんなことなかったと思うんだよね。1995年の阪神大震災やサリン事件のあとぐらいだろうか。でもオウム真理教ネタも結構面白がってた気がするから、事件後かなり時間が経ってからかもしれない。2000年代ぐらいからですかね…。

やっぱ不況で日本が弱気になり始めたのに比例して、弱者への可哀想という心情が台頭してきたのだろうか。

執筆: この記事はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

寄稿いただいた記事は2014年05月23日時点のものです。

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