『週刊少年ジャンプ』編集部から読者へのメッセージ
2010年4月19日(月曜日)に発売された『週刊少年ジャンプ』の奥付に、編集部から読者に対しての “お願い” が掲載され、インターネット上ではさまざまな意見が飛び交っている。そのお願いの内容は、漫画の不正コピーや不正アップロードに関するもの。編集部は以下のコメントを掲載し、読者に対してお願いしている。
<読者の皆様へ>
「今、ネット上には漫画を不正コピーしたものがあふれています。これらの不正コピーとアップはすべて、漫画家たちの気持ちに反しておこなわれたものです。そして、この作品をこう読んでほしいという作者の意図をも大きくねじ曲げています。不正コピーを作りネットにアップする行為は、たとえそれが気軽な気持ちでおこなわれたとしても、漫画家が心血を注いだ表現活動を傷つけることであり、また、法に触れる行為でもあります。私たちは、こうした不正コピーを発見するつど、漫画家と話し合いながら、考えられるあらゆる策を講じてきました。しかし、心ない人たちはあまりに多く、残念ながらそのすべてには対応し切れてはいないのが現状です。読者の皆様にお願いです。ネット上にある不正コピーは、漫画文化、漫画家の権利、そして何より、漫画家の魂を深く傷つけるものです。それらすべて法に触れる行為であるということを、今一度、ご理解ください。また漫画家の方々と集英社は今後も、ネット上のあらゆる不正コピーに対しては厳正に対処していきます。読者の皆様の変わらぬご支援をお願いいたします」(引用掲載)
インターネット上には『週刊少年ジャンプ』だけでなく、さまざまな漫画が不正にアップロードされており、発売前の漫画誌がインターネット上に掲載されていることもあるようだ。不正にアップロードされた漫画を読めば、漫画雑誌を買わずとも作品を楽しむことができ、金銭的な部分で出版社に大打撃を与える。編集部や漫画家が悲痛な叫びをあげるのも理解できる。
しかし、その編集部のコメントには金銭的な損失についてまったく触れておらず、「漫画家が心血を注いだ表現活動を傷つけること」や「この作品をこう読んでほしいという作者の意図をも大きくねじ曲げています」という、精神的な部分にだけ焦点を当てているように思える。もっとリアルなお金の部分に関する理解も求める必要があるのではないだろうか? キレイ事だけでは読者に真意が伝わらないと思うのだが……。
どちらにしても漫画雑誌や漫画の単行本、それらを含むすべての著作物をインターネット上に不正アップロードする行為は、出版社スタッフや漫画家がご飯を食べていけなくなる事につながる。インターネット上で不正アップロードされた漫画を見つけても読まない! アップロードも絶対しない! あまりにひどいときは出版社に教えてあげる! という最低限のモラルを守るようにしよう。
イラスト: まそ先生(2ch全AAイラスト化計画)
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