日傘のシェアリングサービスは定着しそうですか? →アプリ登録者数75万人超のアイカサに聞く

共有経済(シェアリングエコノミー)というコンセプトが日本でも日常的になってきています。
シェアハウス、シェアサイクル、スキルマーケットといった言葉を耳にする機会も増えてきている気がしてなりません。

傘のシェアリングサービス「アイカサ」を展開している株式会社Nature Innovation Groupは、先月から晴雨兼用の折りたたみ傘「アイカサmini」のレンタルを開始しています。
「アイカサの累計ユーザー数は2025年夏時点で、アプリ登録者数75万人を超え、東京駅や新宿駅をはじめとした都内全域と関東、関西、愛知、岡山、福岡、佐賀など12都道府県で展開し、スポット数1800箇所以上に設置しています」という、同社の担当者に日傘のシェアリングサービスについて取材しました。
晴雨兼用傘=日傘でもあるアイカサminiについては「都内を中心に一部神奈川県(京急の駅など)にも設置しており、直近では千葉・埼玉・神奈川のその他主要駅への新規展開を予定していないのですが、男女問わず日傘需要の大きさを感じております。また、来年には関西を含め現在の10倍規模となる約1500か所への拡大を目標としております」とのこと。
アイカサminiの利用状況については「使い放題プランの方限定で日傘を一本郵送する取り組みもしており、特に気温の高い日には当初の想定よりも多くの方にご利用いただいております。また、男女問わず利用いただいており、“気軽に日傘を試せる”“持ち歩かなくていい”というお声をいただいております」と話します。
傘/日傘のシェアリングサービスは定着しそうかと水を向けると「アイカサでは“使い捨て傘ゼロ”を目指しており、ビニール傘よりも選ばれる状況になることが必要です。6月に東京メトロ全駅でのアイカサスポットの設置が決定し、当初、中間目標として掲げていた“全国1000駅”以上へのスポット設置が決定いたしましたが、ビニール傘よりも選ばれる状況になるためには、コンビニの店舗数と同じ規模のスポット数(約2.5万箇所)が必要だと考えています」と答えてくれました。
東京都などが日傘のシェアリングサービスを開始 山手線の全駅など3000本設置(2025年7月11日)(YouTube)
https://youtu.be/MktZG0W7CQM
人々の傘/日傘に対する意識が「所有するモノ」から「共有するモノ」へと変化する日は果たして来るのでしょうか。
アイカサ公式サイト
https://www.i-kasa.com/[リンク]
※画像提供:株式会社Nature Innovation Group
(執筆者: 6PAC)

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