「この部屋にテレビはありません!」
すみません、同じような対応をした記憶があります。今回は竹熊健太郎さんのブログ『たけくまメモ』からご寄稿いただきました。
「この部屋にテレビはありません!」
昨日は日曜でしたけど、朝、インターホンが鳴るので出たら、NHKの人でした。
「あのーNHKですけど、引っ越されて来られましたよね。さっそくですが、受信料を……」
「この部屋にテレビはありません!」
「あ。はあ、そうですか。ではまた今度……」
「今度来てもありません! テレビはもうラーメン屋でしか見ないと決めているんです!」
と言って、追い返しました。なんと清々しい気分なんでしょう。俺(おれ)はNHKに受信料を払わなくなって15年になりますが、いつもNHKが集金に来ると、「私の信念として受信料は払いたくない。放送法に支払い義務の条文があると言っても、罰則規定のないザル法だろう。テレビがあるだけで無条件に料金をとるやり方には大いに疑問がある、なぜなら視聴者に選択の自由を与えていないからだ、どうしても有料にしたいなら番組にスクランブルをかけて払った人だけ見られるようにするか、NHKの映るテレビと映らないテレビを販売することでこちらに選択の自由を与えてほしい、あるいは放送法を改正して受信料を払わない視聴者は罰金か禁固刑を科すようにしてくれ、そうすればお支払いします」
というようなことを玄関先で主張するのが面倒くさくてですね。あるときなんか先方が上司を名乗る人物まで連れて来て、2対1で押し問答したこともあります。このときは「いっそ受信料払って楽になろうか……」と一瞬考えたほど、つらかったです。
学生時代、『東洋思想研究会』の友人に誘われて赴いた先が創価学会の集会で、20人くらいの年配の学会員に取り囲まれて折伏されたときにも、えんえん3時間頑張って、かろうじて脱出したことがありましたが、あの時の次くらいにNHKを追い返すのは面倒くさかったです。ひどい時なんて、夜中の11時に集金に来たこともありましたしね。このときは、不覚にもつい、払ってしまいました。
神奈川の自宅では父親がいますから、引き落としで払っています。俺(おれ)は払いたくないのですが、老人はテレビがないと死んでしまいますからね。
俺(おれ)は週の大半を京都で暮らしているので、俺(おれ)のいないときにNHKが来たら、父親は必ず払いますから。これはもう、しかたありません。
京都の部屋にはパソコンがあるだけでテレビは置いていません。もちろんチューナー付きの機器を買えばパソコンでも見ることは可能ですけど、 『YouTube』と『ニコニコ動画』がありますからもういいです。ブルーレイディスクも見られますしね。
佐々木 俊尚さんの『2011年新聞・テレビ消滅(文春新書)』*1という本が話題になっておりますが、俺(おれ)にとっては2010年に新聞とテレビが自室から消滅しました。新聞も、実は15年前にとるのを止めています。そのことで、ほとんど不自由を感じていません。どうしても読みたい記事があるときは、駅かコンビニで買うだけです。今はネットがあるので、それすらも買わなくなりました。
それで気がついたら、今年になってから雑誌も2~3回しか買っていません。新幹線の中では、ずっと『iPhone』でネット見ていますし。今度出る『iPad』は、大学経由で購入するように頼んでいます。たぶん5月からは、新幹線の中でずっと『iPad』見ているんだろうなあ。とてつもない変化が、もう始まっているのだと実感しています。
*1:『2011年新聞・テレビ消滅』 佐々木俊尚著 文春新書
http://www.bunshun.co.jp/cgi-bin/book_db/book_detail.cgi?isbn=9784166607082
執筆: この記事は竹熊健太郎さんのブログ『たけくまメモ』からご寄稿いただきました。
文責: ガジェット通信
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